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簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
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玉比咩神社前駅 (玉野市電廃線跡を歩く)

2025-04-25 | Weblog
 雑誌等では、「川の中を走る電車」等と紹介される事も有ったらしい。
玉の町中を流れる白砂川は、大聖寺駅辺りで海に注いでいて、玉野市電
は大聖寺前駅を過ぎるとこの川に沿って玉駅に向かっている。



 玉駅から玉遊園地前駅まで路線が延伸される事になったが、周辺は既
に市街地が形成されて線路を敷くスペースの確保が出来なかったようだ。
結局、川の上に橋脚を建て、線路はその上に敷かれることになった。



 玉駅から僅か430mで玉比咩(たまひめ)神社前駅に到着する。
昭和35(1960)年8月3日の開業で、文字通り神社の真ん前の駅である。
当時の駅は神社前の交差点、国道430号線を跨ぐ横断歩道橋の手前にあ
ったと言う。



 玉比咩神社の定かな創建年は不明だが、古くから児島郡に坐する神と
して知られていた。
御祭神は、豊玉姫命(竜宮城の乙姫様)が祀られている。江戸時代には
歴代藩主の崇敬篤く庇護を受け、度々社殿の修復が行われて来た。
郷土の守護神として崇敬を集め、特に年末年始には地元民が多く詣でる
という。



 神社の境内に巨大な岩が奉られている。
堀を巡らせた中央に立つ岩は、高さは10.6m(ビル3階分の高さ)、周
囲の長さは29.4mもあり、立っている様子から「立石」と呼ばれ御神体
とされている。
嘗てこの辺り一帯がまだ海で入り江だった頃、そこに立っていたそうだ。



 神社は造船の町らしく「支え綱」で作成した「支綱(しこう)お守」
りが人気という。進水式で満船飾(軍艦の場合は満艦飾、一般の船舶の
場合はこう言うらしい)に飾られた新造船は、支え綱を斧で切断され初
めて海に浮ぶ。
その時使われた支綱を神社でご祈祷し、お守りにしたものらしい。(続)





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