簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

草津名物「うばがもち」(東海道歩き旅・近江の国)

2024-04-24 | Weblog
 少し早い昼食に草津名物の「はこずし」を堪能したら、今度は甘いデ
ザートが欲しくなった。ここには昔から良く知られた街道の名物がある。

 そう言えば、草津の宿場通りに入ってからは、それとなく注意を払い、
売店を探していたが、ここまで来ても見つけられずにいた。



 観光案内所に立寄って、窓口にいた男性に、近くで売っている店はな
いかと訪ねてみる。
「宿場の通りには無い、本店か駅に行かないとダメだ」と言う。
歩きの計画を立てる折、一応調べてはいたが、やはりそうであった。



 以前に車で来た折には、立寄っても居るので、本店が国道沿いの大路
交差点近くにあることは知っていた。

 草津宿に入る前、国道1号線を越える「草津宿橋」を渡った折躊躇っ
たが、宿場に入ればどこかにあるのでは?と淡い期待をかけてきた。
往復すれば1㎞余もコースを逸脱するのが嫌だったからである。



 近江源氏・佐々木義賢が信長に滅ぼされ、その一族も各地に散在を余
儀なくされた。その中に義賢の三歳になる曾孫もいて、滅ぼされた際、
乳母である”福井との”を招き、ひそかに後事を託したと言う。



 乳母は郷里草津に身を潜め、幼児を抱いて住来の人に餅をつくっては
売り、養育の資として質素に暮らしていると、周囲の人たちは乳母の誠
実さを感じて、誰いうことなく「姥が餅」と言いはやした。
その形は、乳母が幼君に奉じた乳房を現わしたものと言われている。



 こうして永禄年間(1500年代)に「うばがもち」は誕生し、以来400
年以上、草津宿の名物として知られた餅菓子となった。

 予定の歩きを終えた帰り際に、草津駅に立ちよるより仕方なさそうだ。
それまでもう一つの草津名物はお預けだ。(続)





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