簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

膳所本丸町(東海道歩き旅・近江の国)

2024-06-17 | Weblog


 旧東海道は、京阪・中ノ庄駅の手前で、右に曲がり北に進路を取ると、
膳所商店街の通りに入ってきた。この辺りからが、膳所本丸町である。
 右側に真宗大谷派・景澤寺、更に先の左側には真宗佛光寺派の大養寺が
あるが、門は武家屋敷の門で、膳所六門(長屋門)の一つとされている。
この辺りはこの宗派の寺が多いようだ。



 嘗ては城下町として栄えた膳所商店街ではあるが、最近ではスーパー
やコンビニの進出、跡継ぎ不足、若手の減少等で商店街は此の所衰退気
味らしく、「とれとれ市」の開催や、お城の桜祭りと協賛し、街灯に桜
の花を飾るなど振興策を続けているらしい。
通りには空き店舗も目立ち、現在加盟する店舗は30軒余と言う。



 膳所本町駅に通じる交差点で、左奥に膳所神社を見る事が出来る。
「表門」は膳所城から移築された薬医門(重要文化財)と言い、廃城令
に当り、お城の多くの門が壊されることもなく、こうして城下の寺に引
き継がれ、今では文化財として残されていることは結構だと思う。



 反対側は、200m余りで膳所城跡が琵琶湖に面して有り、天守閣が有
った所は膳所城跡公園として整備されているらしいが、ここからはその
様子は窺えない。この辺りを今では本丸町、先に続くのが丸の内町とい
うので、どうやら本丸の跡地らしい。



 縁心寺の門前には、「膳所城主御菩提所」の石柱が立てられている。
説明によると、膳所藩主本多氏の菩提寺で、元は栄泉寺といい、瓦寺と
も通称されていた。当時膳所や大津には瓦葺の寺院がなかったなかで、
唯一この寺だけが瓦葺であったからこのように言われたという。(続)





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