簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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播州赤穂(赤穂線・乗潰しの旅)

2020-07-17 | Weblog
 赤穂線は日生を出て寒河を過ぎると、岡山から兵庫へと入っていく。
県境をまたぐと最初の駅が「備前福河」だ。
紛れもなく兵庫県に位置するのに駅名に「播州」ではなく岡山県の古名
を表す「備前」が付く不思議な駅である。



 それは嘗てこの辺りまでが備前の国の一部で、鉄道が開通した当時
も岡山県に属していた事による名残だそうだ。
当地の集落は「福浦」と言い、隣接する集落が「寒河」であったこと
から、駅名が「福河」となったらしい。
当地が兵庫県に編入されるのは、昭和38(1963)年であったそうだ。



 路線は、瀬戸内の海から外れ、三菱電機や住友セメントの大きな工場
をかすめるように進むと、両側には町並みが広がり、やがて播州赤穂に
到着する。

 同線の区切り駅で、岡山方面から来た列車はここで全てが折り返す。
到着した列車の多くは、これらこの駅始発の列車と接続しているから、
多くの場合着いたホームの向かい側の列車に乗り込めば良く、乗継に
は便利な駅である。



 関西圏に向けて、朝夕には新快速が、相生から山陽本線に乗り入れ、
姫路を経て、神戸・大阪・京都方面に向け、さらに東海道本線を行き、
米原から北陸本線に入り長浜まで、或は、山科から湖西線に入り近江
今津や敦賀まで行く列車が頻発している。



 ここ播州赤穂は、瀬戸内海に面した観光都市である。
かつては浅野家5万石の城下町であり、製塩で栄えた町であるが、今で
は「忠臣蔵」の町として全国的にその名を知られるところだ。



 駅から左程遠くないところに赤穂城址、赤穂大石神社、大石良雄宅跡
長屋門など所縁の場所が点在している。毎年12月14日、浅野邸討ち入り
の日に行われる「赤穂義士祭り」は、多くの観光客で賑わうと言う。
(赤穂線・乗潰しの旅 完)






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