簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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食べたまま、書いてます。

南アルプスアプトライン(東海道歩き旅・遠江の国)

2020-07-29 | Weblog


 大井川鐵道のオフィシャルガイドブックによると、始発駅金谷の標高
は93m、途中の千頭は200m程高い299mで、更に終点の井川ともなると
標高686mまで上っていく。その勾配も20‰や25‰区間は当たり前、最
大90‰の区間も有り正に山岳鉄道である。



 井川線は、途中の千頭で乗り継ぐことになる。
赤いトロッコ列車は、大井川上流部の奥大井に向かう路線で、「南アル
プスアプトライン」の別名を持っている。
沿線には14の駅が有るが、殆どが無人駅で、しかも周辺には人家どころ
か駅に行く道路すらない所も有り、秘境駅ばかりだ。



 中でも圧巻は、アプトいちしろ駅と長島ダム駅の間(1.5㎞)である。
日本で唯一のアプト式鉄道が採用されている区間で、勾配90‰(1000m
の間に90m上ること)だ。

 それは通常のレールの間に専用のラックレールを敷設し、坂道専用機
関車に備えたピニオン歯車とを噛み合わせ急坂を上り下りするものだ。
アプトいちしろ駅ではその機関車が最後尾に連結され、その様子を間近
で見ることが出来る。



 そこを過ぎると、接岨湖の湖上に浮かぶ奥大井湖上駅に到着する。
駅は長さ283mの第3橋梁と、474mの第4橋梁に挟まれた僅かな平地に
設けられている。ホームに立つと丁度湖上に浮かんでいるような感じだ。
近頃は、恋に効くエンゼルパワースポットとしても人気だそうだ。



 その先沿線の秘境感は益々盛り上がり、熊が出没する尾盛駅は下車禁
止で通過する。その先で長さ114mの関ノ沢橋梁を渡るが、深い渓谷に架
かる橋の高さは100m、鉄道橋としては日本一だ。

 カラマツ林を見ながら閑蔵を過ぎ、金谷から数えて75番目のトンネル
を抜けると終点の井川で、目の前に巨大なダムの壁が立ち塞がっている。(続)



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