簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
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B級グルメ・カキオコ(赤穂線・乗潰しの旅)

2020-07-13 | Weblog
 港町漁師町日生の名物は、なんと言っても瀬戸内の海で養殖される
カキである。シーズンともなると市場や魚介類を扱う店などの店頭は、
笊や缶に入れられ売りさばかれるカキ一色に染まる。



 瀬戸内の海は入り江や多島の影響で波も穏やかで、カキ養殖筏にとっ
ての環境は申し分ないという。加えて周囲の山々から養分の流出も良好
で「肥えた海」と言われ、その温水の変化はカキの成長のリズムと見事
に合致しているのでカキの成長も早いのだそうだ。



 こうして育った日生のカキは、毎年10月20日前後を目処に水揚げが
始まる。出荷は年末頃に最初のピークを迎え、年が明けると水揚量も
増え、最高に美味しいと言われる2月頃が最盛期で3月まで続くという。



 近年日生ではそんな新鮮なカキを使ったお好み焼き「カキオコ」が
人気を呼んでいる。元々は漁師の女将さん達が、売り物にならないカ
キをお好み焼きに入れて食べていたと言う漁師料理であったが、今で
はB級グルメとしてその名を全国的に知られるようになった。



 熱々の鉄板にとろとろの生地を敷き、千切りキャベツを盛りその上に
新鮮なカキをふんだんに乗せ焼き上げるお好み焼きは、焼いても縮まな
いカキのぷりぷり食感と、新鮮でジューシーな風味に溢れ、ソースの味
と絡み、病みつきになりそうな味わいである。



 町内にはこれらを売り物にする店が何か所もあり、休日ともなると、
店の前に行列のできる人気店もある。観光案内所などには、それらのお
店を紹介するマップも用意されているので、風評には惑わされず食べ比
べ、自分好みを見付けに食べ歩くのも楽しいだろう。(続)





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