簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
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食べたまま、書いてます。

四国遍路 神山温泉

2009-07-21 | Weblog
アスファルト道は緩やかに下り、一見すると歩きやすそうだ。
しかし、これだけ下りを歩き続けているとつま先が痛くなる。
爪を庇って歩けば次第に膝や太ももへのダメージが大きくなる。
どっちにしても足は痛い。
幸い曇り空と有って、アスファルトからの照り返しが無いのが救われる。

 【写真:焼山寺下のお休み処】

焼山寺から8キロ余り、下り道は、寄井の集落で国道438号に合流する。
神山温泉まであと3.4キロの地点である。

 【写真:国道に合流】

藤井寺で知り合った夫婦連れの遍路は、「主人の足のマメが酷いので
予定を変更して今日は神山温泉で泊まる。」と言っていた。
そんな夫婦がすぐ後ろを歩いていたが、今はその姿が見えない。

鮎喰川を左に見て歩く平坦な国道の道は単調だ。
7時過ぎに宿を経って歩き続けること3時間余り。時計は10時を過ぎている。

 【写真:神山温泉入り口】

 【写真:神山温泉】

やがて前方に道の駅 「温泉の里神山」の賑わいが見える。
その裏手、歩いて5分ほどのところに神山温泉は有る。
温泉は賑わっていた。

 【写真:賑わう温泉】

入口の券売機に600円を入れて入浴券を買い、フロントにザックと
金剛杖を預け、脱衣所に向う。
登山用の厚手の長い靴下を脱ごうと、立ったまま不自然な姿勢を取った瞬間、
左足のふくらはぎがつりそうになる。
やばい。ここで足をつらせたら大変だ。腰を落としゆっくり靴下を脱ぐ。
足の裏もかなり痛いが、幸いまだマメは出来ていないようだ。

青石の湯船にドップリと首までつかる。
ナトリウム塩化物・炭酸水素泉が身体にまとわりついて肌がツルツルする。
気持ちいい。疲れが抜けていくようだ。
このままいつまでも浸かっていたい気分だ。
縁石に腰をかけ、足湯のように膝から下を湯船につけ入念に、充分に時間をかけて揉み解す。

ゆっくりと温泉温泉に浸かり、これで足の疲れも幾分取れたような気がした。
しかしそれが間違っていた事に気付かされるのにさほど時間は要らなかった。

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