簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

四国遍路 山下り

2009-07-17 | Weblog
第12番札所焼山寺。
標高720m、四国霊場の中では三番目に高いところにあるお寺である。
境内には、杉の巨木が林立し、いかにも深山を思わす趣が有る。
ここからは四国山地の雄大な山々が眺められる。

 【写真:焼山寺境内】

遍路道は、ここから標高差520mを一気に駆け下りる。
目指すは徳島市街地の西端に位置する第13番札所大日寺。

“昔からの歩き遍路地図”を見ると、ここに至る道は二通り有る。
町営バスの終点から鍋岩までは同じルートを通る、
一つは、ここから玉ケ峠を越え、鮎喰川に沿って下る22キロ。
もう一つは、そのまま県道を下り、寄井の集落から国道438号を経て、
鬼籠野(おろの)から県道21号を行く25キロのルートで有る。

 【写真:下る遍路道】

前者は鮎喰川の清流が疲れを癒してくれる昔ながらの遍路道。
後者は、30分ほど所要時間が長くなるが、殆どがアスファルト道で
アップダウンも少ないと言う。しかも道中には神山温泉がある。
ここは迷う事も無く、温泉に心惹かれ後者を選択した。

焼山寺からは杉の落ち葉の覆う、急な坂道を転がるように下る。
真直ぐ下ると、靴の中で足が前に押され爪を圧迫する。
出来るだけ踵で降りようとすると太ももが張って痛い。それに膝にも来る。
ジグザグに歩幅を狭めて慎重に下るとやがて車道に合流する。

少し進むと大杉が見えてくる。衛門三郎縁の杖杉庵だ。
三郎は四国遍路の元祖と言われる人物で、ここが最後の地と伝えられている。

 【写真:衛門三郎とお大師の像】

ここから再び遍路道に分け入る。
急峻な下り道は、有る所は岩がごろごろ、有る所は草が茂り歩き辛い。
砕けた岩で足がズルッと滑るので足先には最新の注意が必要だ。

再び車道に合流するとやがて集落の中を行き、町営バスの終点から鍋岩に至る。
ここで左にとると遍路道。我々はそのまま県道43号を下る。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 四国遍路 第12番札所焼山寺 | トップ | 四国遍路 神山温泉 »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

Weblog」カテゴリの最新記事