簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
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食べたまま、書いてます。

四国遍路 温泉の功罪

2009-07-24 | Weblog
温泉に浸かり、昼食を済ませ12時少し前再び歩き始めた。
この時は、すっかり元気を取り戻したような気がしていた。

 【写真:神山温泉】

しだれ桜で、町おこしでもしているのであろうか?
国道438号沿いのいたるところにしだれ桜が植えられている。
そんな風景を見遣りながら歩くと、温泉から3.3キロで鬼籠野に到着する。
ここで国道を離れ、県道21号に入ると道は緩やかに登り始める。
立見峠への登りだ。



 【写真:鬼籠野】 

たいした登りではないのに足の裏がひりひりと痛み出した。
実は、温泉を出て歩き始めて10分もしないうちに足の裏に違和感を覚え始めた。
初めは、左足の中指の付け根辺りに気配を感じ、靴の中で足をずらしたり、
指を軽く曲げたりしていたら、今度は親指の付け根辺りも痛み出した。
こうなると性質が悪い。
左足を意識的に庇うから、今度は右足も痛み出した。踵も痛い。
温泉に充分浸けられた足は、すっかりその皮が柔らかくなってしまいマメが
出来やすくなってしまったのか。
どうやら、足のマメは、靴の中で左右を問わず急速に増殖を始めたらしい。

峠を降り、2キロほど進むと道は工事中、迂回路の表示が有る。
地図で見る限り迂回路が指す方向は目的地とは逆方向。
どっちを行くべきか迷いながら、近くにいた婦人に声をかけた。
「どっちに行っても大丈夫だが右に行ったほうが2キロほど短いはず。」

歩き遍路にとって2キロの差は大きい。迷わず右に進路を取った。
ところがこの道が以外にも曲者で有った。
民家が途絶えると、道は次第に山に入り込む雰囲気で登り始める。
大日寺を指し示す道標も無く、遍路と行き交う事も全く無くなってしまった。

薄暗い山道を、足を引きずるように登りながら、次第に心細さが募りだしてきた。

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