簾 満月「バスの助手席」

歩き旅や鉄道旅行のこと
そして遊び、生活のこと
見たまま、聞いたまま、
食べたまま、書いてます。

旧中山道(JR乗り潰しの旅・信越本線)

2019-11-08 | Weblog

 第3号トンネル(78m)を抜け、右手に碓氷湖を見ながら更に下る。
峠の湧き水で入れたコーヒーが自慢のカフェ、森の雑貨屋の建物が左手
に見えてきた。休憩などの出来る施設は、熊ノ平から歩き始め初めて目
にするものである。
その前の長い下り坂の底に国道との接点に、開放された場所があったが、
緊急車輌や、工事・維持管理の車両の出入口らしい。





 右手遙か先は、妙義山で有ろうか、特徴的な山塊を見せている。
九州の耶馬溪、小豆島の寒霞渓と並んで日本三奇勝に数えられる奇岩怪石
が林立する名勝で、春は桜と新緑、秋は紅葉の名所としても知られていて、
その麓にある火防の神・妙義神社(国指定重要文化財)はエネルギーに満
ちたパワースポットとして人気らしい。





 下ればトンネル脇に、旧中山道合流地点の案内が建っている。
上州七宿を経て、碓氷関所を無事通り抜け、江戸から数えて第17番目
の宿・坂本で休息を終えた旅人は、いよいよこれから勿石坂を上り勿
石山を越え、旧街道最大の難所と言われた碓氷峠を目指すことになる。





 そんな旧街道の取り付きにあたる場所のようだ。
昔の旅人もここから遠望する妙義山のパーワーにすがりながら歩いての
ではなかろうか。この厳しい山並みを見ていると、歩いて旅をする昔の
人々の苦労が忍ばれる。

 更に下ると近代日本の詩人・北原白秋の歌碑等も有る。
「うすいねの 南おもてとなりにけり くだりつヽ思ふ 春のふかきを」
大正12年春、当時39歳だった白秋が信濃を訪れた帰り、ここ碓氷峠で
「碓氷の春」と題して詠んだと説明板に書かれている。(続)




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