香登の駅前あたりで国道250号線を横切り、正面に聳え立つ東備地
方の最高峰・熊山への上り道に取り掛かる。
集落が途切れクレー射撃場を過ぎる頃、道は寺谷川に沿った登りとな
り、大瀧山福生寺へと向かう。
舗装された車道の登り道はかなりきつく、周辺は深山幽谷を行く趣だ。
このあたりは「大瀧山郷土自然保護地域」に指定されている。
周辺には史跡や歴史的建造物も多く、自然環境などに恵まれた文化遺
産の宝庫である。石灯籠の立ち並ぶお寺の参道は渓流沿いの道で、その
山の斜面などにはアジサイをはじめサクラやミツバツツジ、ツバキ、ジ
ンチョウゲ、カイドウ、スイセンなどが四季を通じて咲き、訪れる参拝
者を楽しませてくれる。
大瀧山福生寺は盛時には33坊もあった大寺で、その創建は古く天平
勝宝6年(754)まで遡る。
唐から来朝した鑑真和上が開いたと伝えられ、国分寺を除けば国史に
名を留める県内では最古の寺院である。しかし隆盛を誇った大寺も度
重なる火災で衰退し、それでも明治の頃にはまだ13坊も残っていたが、
今日では「西法院」「福寿院」「実相院」の3坊を残すのみとなった。
「西法院」は大瀧山福生寺の坊の一つで、アジサイ寺あるいは滝の寺
として知られた山陽花の寺の14番札所だ。
境内には15品種およそ3万本ともいわれるアジサイが咲き、6月中頃には
一円で「アジサイ祭り」が開かれる。
境内の弁天堂の前は小さな渓谷のような風情で、緩やかな滝が落ちて
いて、その周辺にはモミジなどの紅葉も多い。
参道から今登って来た道を振り返れば、花越しの緑濃い山中に重厚な三
重塔が遠望できる。これは六代足利将軍が建立した塔で、国の重要文化
財に指定されている。(続)
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方の最高峰・熊山への上り道に取り掛かる。
集落が途切れクレー射撃場を過ぎる頃、道は寺谷川に沿った登りとな
り、大瀧山福生寺へと向かう。
舗装された車道の登り道はかなりきつく、周辺は深山幽谷を行く趣だ。
このあたりは「大瀧山郷土自然保護地域」に指定されている。
周辺には史跡や歴史的建造物も多く、自然環境などに恵まれた文化遺
産の宝庫である。石灯籠の立ち並ぶお寺の参道は渓流沿いの道で、その
山の斜面などにはアジサイをはじめサクラやミツバツツジ、ツバキ、ジ
ンチョウゲ、カイドウ、スイセンなどが四季を通じて咲き、訪れる参拝
者を楽しませてくれる。
大瀧山福生寺は盛時には33坊もあった大寺で、その創建は古く天平
勝宝6年(754)まで遡る。
唐から来朝した鑑真和上が開いたと伝えられ、国分寺を除けば国史に
名を留める県内では最古の寺院である。しかし隆盛を誇った大寺も度
重なる火災で衰退し、それでも明治の頃にはまだ13坊も残っていたが、
今日では「西法院」「福寿院」「実相院」の3坊を残すのみとなった。
「西法院」は大瀧山福生寺の坊の一つで、アジサイ寺あるいは滝の寺
として知られた山陽花の寺の14番札所だ。
境内には15品種およそ3万本ともいわれるアジサイが咲き、6月中頃には
一円で「アジサイ祭り」が開かれる。
境内の弁天堂の前は小さな渓谷のような風情で、緩やかな滝が落ちて
いて、その周辺にはモミジなどの紅葉も多い。
参道から今登って来た道を振り返れば、花越しの緑濃い山中に重厚な三
重塔が遠望できる。これは六代足利将軍が建立した塔で、国の重要文化
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