簾 満月「バスの助手席」

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エンゼルの宿る森 川柳公園(津山線・乗り潰しの旅)

2019-06-19 | Weblog



 JR津山線弓削駅のある久米南町は、「川柳」と「エンゼル」の町である。
ここでは川柳で町をおこし、町キャラの河童のカッピー君がコラボしている。
駅の構内、駅前には、河童のモニュメントや、沢山の句が表示され、投句箱も
設けられていて、川柳が盛んな事カッピー君が愛されている事が見て取れる。



 川柳で日本一の町造りをと言う目標は、昭和24年頃、戦後の混乱期からの
脱却を目指して始められたと言う。
同年には、「弓削川柳社」が、僅か数名の同人で発足している。
今では全国的にも知られるようになり、川柳での町おこしの成功事例として
語り継がれているという。



 そんな町の観光名所の一つとなっているのが、駅の背後の小高い丘の上に
ある「エンゼルの宿る森 川柳公園」である。
麓からは山の中を200mほどの上る川柳の小径が延びていて、それを上がる
と川柳公園が整備されている。



 昭和52年頃に26基程でスタートした公園も、今では有名・無名を問わず全国
から寄せられた句碑で溢れその数は300基(建立者319名)を超えると言う。
上り道から園内にかけて建てられた句碑は全て自然石に掘られたもので、通常
のサイズなら一基が二・三十万円程度らしく、殆どが自筆の文字を刻んだもの
だ多いと言う。



 公園は町を見下ろす高台に位置し、園内にはサクラやツツジ等の花木も多く、
四季折々の花見が楽しめると言う。
またここ久米南町は棚田の里としても知られたところで、公園からも規模は小
さいが棚田らしい雰囲気が味わえる。ここは周囲を穏やかな山並みに囲まれた
山間の地で、緑の棚田を下ったその先には、久米南の町並みが小さく広がって
いるのが望まれる。(続)




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