いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

やまぬ 飲酒運転!

2006年10月05日 10時12分48秒 | 兎に角書きたいの!
 連日飲酒運転による交通事故が報じられている。9月21日~30日間の全国交通安全運動期間中に摘発した飲酒運転の件数は、3856件に及んだという。これでも前年同期比で24%の減少だという。これだけ、毎日飲酒運転、交通事故による人身、物損事故が報じられているのに何故減らないのだろうかと毎日不思議に思っていた。
 これはある人から聞いた話である。ご主人は体を主に使う仕事に従事して2人の従業員を抱えている。ビールと焼酎を飲むお酒大好きのご主人である。仕事柄毎日車で出かけている。帰宅途中に飲むらしい。以前飲酒運転で25万円を納付した経歴を持っている。その時は、飲酒運手はしないと誓ったという。だが、一週間も過ぎないうちに飲酒運転を始めたという。「俺は運転がうまいから大丈夫だ」と奥さんの忠言に反発するそうだ。
 思い余った奥さんは、自分の母親に助言を頼んで注意してもらったがその場は素直に「ハイ」と返事をする。そんなことでは直らない。ご主人の両親に直訴したところそれは「お前が悪い」と言われたそうだ。そのようなときにはお前が車で迎えに行けばいいとの注意だったとか。奥さんも仕事についており毎日、そのような迎えは不可能な状態にある。結局、息子ではなく奥さんが説教されたと言う。
 最後の手段として、検問中の警察官に相談したと言う。これまでの状況を説明したところいろいろと助言をいただいたが、その内容に呆れて「箱に入らないとダメだな」と言われたそうだ。他人を巻き込んだ事故を起こしたら一生その重荷を背負って生きていかなければならない。親、兄弟を交えて飲酒運転の防止に努めているが旦那ははっきりとした行動に出ていない。
 奥さんは、旦那は好きですと言う。だけど、もしものことがあったら取り返しの付かないことになる。金銭で解決でき間はいいけれどと「今、私は離婚を覚悟でご主人の説得に努めているところです」と言いながら一時家を離れることも考えていると。
 実際に飲酒運転する人の実態を聞いて、「これは病気だ」と思った。報道を見ても検挙された人は過去にも飲酒運転の経験がある。
 お酒による事故に対しての対応は甘すぎる。意思主義のフランス民法を導入した影響も相当にある。お酒を飲んでも人を轢く意思は無かったとか、事件に計画性は無かったとかと斟酌して事故を起した人の意思を重く見る。そのような意思よりも「お酒を飲んで起した事故はすべて悪だという形式主義に立たない限り飲酒運転を減少させることはできない」と私は感じた。
 飲酒運転は「運転免許剥奪」の制裁を取らない限り飲酒運転を根絶することは難しいだろう。飲酒の量がどうのこうのという話ではない。どうも日本人は法律で規制しないと公共の場での統制が取れないようである。
 その一例が「タバコのポイ捨て」である。東京都の条例制定で「ポイ捨て」は悪いことだから止めようと言うことではなく罰金を取られるから止めようと言う人が多がポイ捨ては減少している。また公共の場からの「ゴミ箱の撤去」もその一例である。タバコのポイ捨てには今でも憤りを感じている。朝起きて家の前の歩道にタバコの吸殻が捨てられて吸殻がない日は無い。ポイ捨ては大体同じ人間だろう。とにかく、公の場におけるマナーが悪い。よく言われることに「日本人の家の中はとてもきれいにするけれど自分の支配下にないところではお構いなし」というこを。
 飲酒運転をする旦那を持つしっかりした奥さんには頑張ってもらいたい。飲酒運転取り締まりは、月間にとらわれず常時厳しい体制で尽力していただきたい。そう願っている。
コメント
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