いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

見透かされた安倍外交

2006年10月04日 09時58分09秒 | 兎に角書きたいの!
 今朝の新聞を読んで、今回の2国訪問に不安が増大してきた。「河野談話」政府として踏襲の活字が一面に大見出しである。3日の代表質問でその考え方が表明されたのである。
【慰安婦問題】
 志位氏(共産)  政府は平成5年の河野官房長官談話で心からのおわびと反省          を述べたが、首相の今の認識は。
 
 首 相      政府の基本的立場は河野長官談話を受け継いでいる。と答えたのである。

【河野談話】
 平成5年8月4日、河野洋平官房長官(当時)が発表した慰安婦調査結果に関する談話。先の大戦中、朝鮮半島などでの慰安所設置に「旧日本軍が直接あるいは間接に関与した」と断定し、「生活は強制的な状況の下での痛ましい」もので、「心身にわたり癒やしがたい傷を負わされたすべての方々に対し心からおわびと反省の気持ち」を示した。ただ、強制性を示す証拠は未確認で、当時官房副長官だった石原信雄氏は「日本政府の指揮命令で強制したことを認めたわけではない」と証言している。談話の敬意について記述している。

 当時部下からは、そのような事実も証拠も見当たらないとの報告を受けていたにもかかわらず己の功名心からこの談話を出したのである。この談話が出された経緯いについては、心ある人達がいろいろと記述され、河野談話の虚構性が指摘されている。特に、当時副官房であった石原信雄は、その内幕について詳細に述べている。
 
 この問題については、二国間の問題だけではなく、9月13日米下院国際関係委員会は、第二次大戦中のいわゆる慰安婦問題に関する対日決議を採択した。「慰安婦問題はなかったとする議論への公式反論」などを求めている。これなどは日本外交の怠慢である。世界は正に「広報外交である」それを日本はその手段の行使をまったく放棄していたのである。湾岸戦争時の多額の資金拠出にもかかわらずありがとうとも言われずかえって日本は何もしなかったと非難されているのである。

 そして、9月21日には、日中関係について「『政冷経熱』という考えをいう方もいるが、私はくみしない」と河野洋平衆議院長は都内の講演で安倍氏の「政経分離」を批判した。何でこんな人が議長なのだろうか。外務大臣時には50万トンの米を北朝鮮に無償援助を実施した。この責任は自分がとると強弁したにもかかわらずうやむやにして何の責任もとらなかった。そして、拉致問題は何の進展もなかったのである。

 このような人の談話を踏襲すると言うのだから、中国にとっては組やすしである。原理原則を貫くときはそれをやってもらわないと何のための会談かという事になる。それとも安倍総理は、原理原則・日本の国益を堅持して対談してくれるのだろうか。なんだか不安になってきた。
 新聞報道によれば、安倍総理は原理原則を大切にし志を曲げない人だと報道されている。

 安倍総理の対談結果を待ちたい。そして、世界へ向けた「広報外交」を展開していただきたい。かっての強国スペインが弱小国となった原因は、数ページの冊子による。スペイン軍の残虐性を記述した冊子が世界に伝播しスペインはこのことに対して何の反論、説明もしなかったことでその記述が真実であると受け止められてしまったのである。

 いつかその冊子の内容を紹介したいと思っている。


コメント
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