泥試合？

　今日、８月２２日に開かれた「石原知事定例会見」の録画を拝聴した。楽し
みにしている。どのような愚問にも丁寧に歯切れよくズバッと語彙豊富に語る
姿を見ていると心がすっきりとする。
　毎回思うことだが、知事の説明終了後に報道関係者の質疑応答が行われる。
ハイ！質問をと言っても間一髪で質問が出てきた試しがない。質問は無いよう
だからと言って退場するゼスチャーをするとやおら質問が出てくる。その様な
状態でも知事は怒らず苦笑いしながら質問に答えていく。
　報道機関関係者は３０人ほどいるだろうか。私の考えでは、質問事項を考え
何をポイントとして知事の考え方を引き出すか作戦を練ってくる筈である。
　８月２２日の記者会見での質問内容の９０％以上はオリンピック誘致に伴う
東京都と福岡市のやり取りのことであるが、これは福岡市が一方的に言ってい
る言葉をネタに質問している。芸能人の話題造りと報道と変わらぬ質問を連発
している。
　例えば、福岡市長が発言したと言われる言葉尻を捕えて
　　Q 「ボイコット」すると言っているがどう思うか？
　　A　何を「ボイコット」するのかね。と問い返されて質問者は……
　　Q　泥仕合は止めようと言っているがどう思うか？
　　A　泥仕合の内容は？と問い返されて質問者は……
折角の電波を使用しているのだからしっかりとした質問をしてもらいたい。
少なくとも従事する者の責務であるし知事への礼儀であろう。会見における
質問内容を聞いていると全部とは言わないがその場しのぎの関連質問が殆ど
である。報道関係者は、それなりの見識と教養を身に付けている人たちだと
私は思っている。
　もう少し内容のある質問をしていただきたい。伝聞によるものではなく自ら
確認した事実をもって質問していただきたい。それだけ大変な仕事なのである。
　今後も「１４TOKYO MX]の放映を楽しみにしている。そのためにも、質問者
の方々しっかりとした事実に基づいた質問を期待しています。石原知事の特性
を十分に引き出して欲しいと願っています。