いろはに踊る

 シルバー社交ダンス風景・娘のエッセイ・心に留めた言葉を中心にキーボード上で気の向くままに踊ってみたい。

太い指の恐怖

2006年08月24日 09時17分46秒 | 兎に角書きたいの!
 株誤発注で「みずほ証券」は東京証券取引所相手に404億円の損害賠償訴
訟へと8月23日の日刊紙に報道された。
 平成17年12月8日(木)ジエイコム株新規上場に伴う取引で生じたもの
である。
 9時27分:1株1円で61万株の売り注文(発注ミス)
 9時29分:東証に注文の取り消し要請
 9時30分:ジエイコム株急落しストップ安に
 9時37分:みずほ証券大半を自己勘定で買い戻した…約50万株の売買成立
 9時43分:急騰、ストップ高に
15時00分:ストップ高(77万2000円)で取引終了。この騒動で5億
円儲けたとか20億円儲けたとの報道が踊った。
 事の発端は、「61万円以上の値段で1株売りたい」との注文を顧客から受
けたが、担当者が誤って「1円以上で61万株売りたい」と入力して東京証券
取引所に発注してしまった。売り注文から4分後にミスに気付いたが9時27
分の誤発注から16分間の出来事であった。
 東証のシステムの不具合で取り消せなかったことによる407億円のうち
404億円の負担を求めるものである。
 17年12月24日読売新聞によると「パソコンのクリック一つで400億円もの損
失が出たみずほ証券のジェイコム株の誤発注問題は、海外でも関心が高く、
情報技術社会の怖さを示す「太い指の恐怖」の典型として紹介されている。」
と言う。
 「太い指の恐怖」は、指の太い欧米の人などがキーボードを打つと、押すつ
もりのなかったキーまで押してしまうことから付いた名前だそうだ。
 うるう年の「1秒の争い」とか「1円に株とたばこの泣き笑い」「1円を笑う
ものは1円に泣く」など何事も原点はしっかりと見つめなければならない。
 文章も自分の手の内にある間はいか様にも加除訂正が出来るがひとたび自
分の手から離れるつと、その訂正などに計り知れない労力の負担を求められる。
特に、言葉の場合は、口から出たものは戻せないのである。今、自民党総裁候
補に三人の方が立候補されている。「私は靖国神社へは参拝しません」などと
最初から白旗を掲げている人がいる。決して言葉は戻らないことを銘記して
政治家は語っていただきたい。
コメント
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