邦画ブラボー

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「怪猫岡崎騒動」

2006-08-18 | ★恐怖!な映画
城の天守閣の壁がアップになったかと
思いきや、
大音響と共に壁がぶち壊れ、カメラに襲いかかるすごい顔!

肝をつぶしているまもなく
とっとと物語は進む。
美しいお女中が夢にうなされはっと目覚めると
またもや屏風のうしろに控えるのも!!いわずと知れた化け猫
この時、びみょうな薄ら笑いを浮かべているのも
最高に不気味!

岡崎五万石の城主水野伊勢守(坂東好太郎)は
側室の萩の方(入江たか子)と人目もはばからずいちゃついていた。
二人を物陰からうらやましそうに眺めるのは、
ひねくれものの冷や飯食い
妾腹の弟であった。

萩の方に言い寄ったことを
家来の前で叱責されたのを根に持ち、遂に兄を毒殺!
萩の方を天守閣に閉じ込め思いを遂げようと迫る。

この男は仏像おたくという設定で
部屋中に仏像を並べまくっていて可笑しい。
で、執念深い。

「アレ~」と逃げる女、
「うへへへへうひひひ誰も来ぬわ~」追いかける男。
天守閣での攻防はなかなかエロチックでもあるがしかし!
おっとり、なよなよとした風情の
入江たか子が、殺された途端
世にも恐ろしい形相で
怪力をふるい、敵を蹴飛ばし投げ倒す、
とんでもない怪物に変身してしまうさまには誰だってたまげるわい。

捨て身すぎる!

このたび化け猫となって蘇ってしまったのは
殿様の忘れ形見、幼い若君を守るためなのであった。
あまりの凄まじい姿を子供に見せることは
無かったけど。

入り江たか子主演3作目となる本作は、
正統派
「お家騒動型化け猫映画」である。
もとい、正式には
「お家騒動型母物化け猫映画」といえる。

入り江とずっと共演した
猫スター」は大映京都装飾部に飼われていた、
「みぃちゃん」という猫だそうだ。

今回も人間を操るシーン、行灯油舐めシーン・・・
ラストのはらはらさせる展開等、
SFXがまだ無い時代だが
当時の技術を駆使しており十分見ごたえがある。

浪花千栄子が出ているのも
特筆すべきことだが、
若君をさらわれ、責任を取って自害してしまうお女中という、
もったいない役どころです。お歯黒が最高に似合っている。

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*映画の中のイイおんな*
入江たか子:なよなよとした風情で品があるお女中が
一転!すごいメイクで跳梁跋扈する化け猫役は
この方をおいて他にいない!加えて縦横無尽に走り回るなど、
すごい運動神経で、体をはった演技にはただただ唖然。
古典的な雰囲気がある超美人なんですけど。

1954年 加戸敏監督作品
 脚本   木下藤吉 吉田哲
撮影 . 武田千吉郎
特殊撮影 佐野義雄
音楽   山田栄一
美術太田誠



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