邦画ブラボー

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「華岡青洲の妻」”夫のいない婚礼”

2005年01月22日 | ★TV番組
日本初の麻酔手術が成功した影には
嫁と姑の命がけの戦いがあった・・・

これまで何度となく舞台化され、映画化もされた有吉佐和子の原作。
今回はNHKドラマで
和久井映見と田中好子の戦いとなった!

有吉佐和子は女の心理を鋭くえぐる。
女ならではの視点からの傑作が多い。
この作品も嫁と姑のドラマを究極までつきつめている。

女として、姑の於継に憧れる加恵が愛らしい。
嫁を見る於継の目はすでに何か不穏な気配が見え隠れ。
婚礼の様子、
青洲の二人の妹、医者の父など、
華岡家の様子が丁寧に描かれていた。

傍目には人もうらやむ仲のいい理想の嫁姑だったが、
勉学のため京都に行っていた雲平(後の青洲)が
帰ってきた時から状況は一変する・・・

いいところで終わった。
これからの壮絶な戦いの序章!

新妻の視点から描かれているが、
姑の視点からだとまた違う話になりそう。
そんなことを考えるのも楽しい。

紀州の言葉もはんなりと耳に心地よい。
脚本は二人で分割。古田求(1・2・6話) 
森脇京子(3・4・5話)となっている。

ナレーションは渡辺美佐子。落ち着いた語りがまたよい。

ドラマがヒットすると、
「蝉しぐれ」のように
映画化のチャンスもあるかもしれないなどと考える。

過去に増村保造監督の傑作があるが(若尾文子と高峰秀子のバトル!)
平成版も見てみたい。
女が見たい映画になりそう。

*オフィシャルサイト


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