So many stars

ヴォーカル(おやすみ中)、音楽講師、トウリーダーなどなど😊❤️

トラウマ解放エクササイズ

2021年07月23日 | 日記・エッセイ・コラム

TRE(Tension & Trauma Releasing Exercise)というものに興味があって、
対面で教わってみたいと思いつつ、まずは本で勉強してみました。
連休は時間があって良いです。

本に出てくるのは、戦闘兵や難民キャンプ、幼少期の虐待などの一生つきまとうような痛ましいトラウマ体験ですが、トラウマは他人と比べることはできません。
幼少期に下に兄弟が生まれて親の興味が自分になくなったことを感じた時(もう忘れてるでしょうけれど)、かけがえのない大切な人やものをなくしたとき、不慮の事故、いじめや嫌がらせ、職場での人間関係
などなど、人間の一生はトラウマと隣合わせです。

そういうものは心の問題であると、なんとなく思っていたのですが、
実は心ではなく身体の問題なのだとこの本を読んでわかりました。
(そういえば、以前甲状腺の手術の前に通っていた治療院で、治療の最後に「身体に溜まったトラウマ解放」というのをやってくれたの思い出す。緩みました。)

本書の例で、信仰のある人が無理にトラウマを受け入れようとして
さらに熱心に祈ったり、さらに厳しく戒律を守ったりするということがあるそうで、著者のディヴィット・バーセリ氏によるとこれはうまくいかないと言います。
癒されないトラウマを抱えていると、
押さえつけられた辛さや怒りや恨みは、頑なに教義を信じたり極端な祈りに走ったりという形で表現されるか、本来の意味での信仰心を失うかのどちらかになりがちなのだそうです。
本来緩ませて身体から解放させてあげるべきものを、さらに締め付けることになるので身体はきっと悲鳴をあげてしまいますね。

トラウマ解放の方法を知ることは、本来人間に備わる身体の知恵を知ること。
その知恵とは「震え」です。
怖いとき、人間も動物も震えます。これは緊張を解放しているのだそうですが、人間は大人になるにつれて思考が邪魔をして身体本来の力を使えなくなってくるのだとか。
911の現場で働いていた消防隊員のPTSD治療で著者がニューヨークでみたのは、
背中の痛み、首の痛み、肩の痛み、胃や食道の不調に苦しむ隊員たちでした。
その隊員たちに2日間TREを行った結果、彼らの大腰筋は緩み慢性的な緊張を解くことにより体を自然の状態へ戻したのだそうです。
マッサージのように外部から施すのではなく、自分の内側からの震えという振動による解放は、すぐに身体を解き放し心にも作用するとのこと。

最後のところにTREのやり方が写真つきで説明されていたので、その通りにやってみました。エクササイズは結構きついのですが、これは震えを誘発させるために筋肉に働きかける目的なので、辛かったら飛ばして良いのだそう。
(本にそう書いてあったわけではないけど、TREを教えてくださった方がそう言ってました。)
「震え」なんて本当に私にも起こるのかしらと思いながらのトライでしたが、
びっくりするくらい震えました。何分間も身体が勝手にずっと震えてました。
これが私の身体に溜まったトラウマなんだなと思いながら震えるにまかせてましたが、最初は15分以上やらない方が良いとのことだったので、適当なところでおしまい。
温泉に入った後のような心地よい疲労感と、身体の脱力感です。


トウリーディングも同じなのですが、人間て思考ではいろいろ美化したり、なかったことにしてしまうんだけど、身体は確実に覚えていて、そのままにしていたら絶対消えなくて溜まっていくだけなんですよね。
トウリーディングでは、足指に刻まれている過去を見て自分の言葉で書き換えることにより解放しますが、
TREは身体の震えとしてトラウマを解放していくという直接的でワイルドな方法。

震えと同時に、感情の再体験もあって涙が止まらなくなったりもするのでまずは一人でやるのが良いのかもしれませんが、
数人で集まってエクササイズすることで自分の外部と繋がるという体験もこのTREの良さのようなので、
慣れたら数人でやってみるのもいいかもしれません。
こういうエクササイズを一緒にできる仲間って素敵よね。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。