手打ち蕎麦をする私の徒然日記

2003年1月に手打ち蕎麦に初挑戦。手打ち蕎麦の事ばかりでなく、日常インパクトのあった事柄を思ったまま綴ったブログです。

学習塾を考える(4) 塾で教えていないもの/教えてくれないもの

2008-09-16 16:45:38 | 教育
今の小中学校では、道徳に関する授業は、少し取り入れられているようだが、ほとんど重視されていないようだ。一方、学習塾では、道徳とか、人間いかにあるべきか、いかに生きるべきか、といったことを教えていない。これは、現在の学習塾の目的が、学校の試験でいい点数を取るため、とか、希望する学校に進学できるように入学試験でいい成績が取れるようするため、ということだからである。このことは、現在の進学試験や入学試験では、道徳性とか人間性そのものを考査していないから当然といえば当然だ。でも、実は、人間性やモラル面をテストしていない、という、これこそが最も重要な問題を内包しているものなのだ、と思う。
現在、多くの人々が、将来のエリート/豊かで安穏な生活をのみを夢見て、このような塾を、東大など一流の大学に入るためだけの道具として使っている。そして、やがて一流大学に入った彼らは、受験で培った巧みな勉強術を駆使して公務員試験にも合格して、日本の国家を取り仕切る官僚となっていくのだ。つまり、総務省とか法務省、防衛省、文部科学省、厚生労働省、農林水産省、などというような、お役所/公務員として職を得るのだ。
今や、これら官僚など公務員による不祥事がクローズアップされている。そして、業者との癒着、政治家をも影で操る官僚、公務員制度改革の骨抜き、などなど、目に余る。
お役人天国の日本で、官僚など公務員による不祥事は、今後とも次から次へと続いて発生していくであろうが、これは、基を辿れば、先に述べた、進学試験や入学試験などで、人間性やモラル面をテストしていない、という、ことに起因している、と思う。人間性やモラル面をテストすることで、不祥事を起こす人間を、排除できるようにしない限り、問題は永遠に解決できないだろう。そこで、この問題解決に向けては、また別の問題が出てきてしまう。それは、人間性やモラル面をテストする、として、これをどのように評価するか、という大きな課題が浮上する。今後は、この課題解決に向けて、知恵を出し合うべきであろう。
-----将来、果たして、人間性やモラル面を厳しくテストする、なんていう制度が実現するか、非常に難しいだろう、ことは想像される。もし、実現したら、学校や塾の場で、どんな人が人間性やモラルといった内面に立ち入った事柄を教えるのか、最適な人を探すのに苦労するだろう。その道の説法が得意なお寺の住職やお坊さんにも登場してもらう場面が出てくるかも知れない。

コメント (2)
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