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布団たたきの罪

2013年11月05日 15時39分44秒 | エッセイ &余談 ・短感・片言雑事
先ほど、FBで布団たたきに関する不満の投稿を見た。
そういえば、私も以前同じようなことをブログに書いた記憶があったので、探して見つかったが、少し面白かったので再掲します。

我が家の周囲はすべて二階建てだ。
当然周囲の家の二階は日当たりがよい。
従って朝になるとよく布団干しの光景を見かける。
布団干しはいいのだがパタパタと熱心に布団の埃をたたき出すのは、いかがな物かと思う。
こういうことは面と向かっては言い難い。
些細なことで近隣に波風をたたせたくないので我慢する。
「あそこの長屋のおっさんうるさいでえ、気い付けや」なんてひまなおばちゃんの格好の話の種にされてはたまらないのだ。

その不満を、ここで一言冷静に。

まず問題はなぜ自分とこの埃を撒き散らすのかである。
パタパタの最中に下を通ろうものなら、上から降り注ぐ埃をまともに被ることになる。
いろんな場所で、布団のパタパタ風景に遭遇するが、未だかつて下に人が通っていているとパタパタを止めるというような、気配りのある人を見たことがない。
これは、大阪という風土のなせる業か、他府県でも同様なのかは知らない。 
とにかく、この行為は頭のフケを上からばら撒くのと同じなのだ。
フケも表皮の残骸であり、布団にも実は体の表皮の残骸や抜け毛や汗や垢の乾燥物が多く付着してるのだ。
そうしたハウスダストのアレルゲンをパタパタと勢いよくバラ撒いているのであり、通行人にとっては全く失礼な話だ。
当然、布団のパタパタで飛び出す埃には、アレルギーの原因物質や、PM2.5(大きさが2.5ミクロン以下の物質)も含まれるだろう。
マーキングのつもりなら、犬だけでいい。

パタパタしなくても、今は便利な掃除機がある。
ジャパネット・・でも、宣伝している。

随分前(2007年ごろ)TV番組で実験していたが、日干しした布団を騒音おばさん流にパタパタ叩いても、表面の埃(ダニやフケやその他の埃)が飛び出すだけで、布団の中のダニの死骸やその他中にある埃は表に出なかった。

ところが、掃除機で布団を吸うと、ホコリはほとんど取れるようだ。
さらにパタパタをすると綿の繊維が切れるので布団の寿命が短くなるらしい。
また日干しで布団の中のダニが死滅するかと思いきや、日光の影響のない奥にもぐりこむらしい。 
布団は断熱材なのだ。
それでも、布団の裏表をしっかりと日光にあてて干せば、ダニには効果があるのかもしれないという。

そのほか、日光にさらすと、すべてのものは痛み劣化する。
例えば、プラスチック類は日光の紫外線でわずかではあるが、一定の確率で分子が切断されるため劣化する。
有機物は生物も含め同じ原理で、劣化・経年変化を起こす。
布は、日光にさらしていると、黄色く変色するし、絵画類も変色する。
人間の肌は、老化を早める。
当然、布団も何ヶ月も日光にさらしていると、繊維が弱くなったり、変色している可能性は高いと思われる。

ところで、人間は95%の人が、からだの表面に皮膚ダニを飼っているようで、それ以外に、すべての人に常在菌は多く存在する。
所詮人間は自然の生き物だ、清潔過敏?になるのもどうかと思う。

願わくば、世の奥様・だんな様方、布団干しまではよいが、騒音おばさんまがいの布団たたきで、体のフケを近隣にばら撒くのは止めていただきたいと希望します。



この記事は、以前投稿していた「村ぶろ」の2007年10月4日にUPした記事です。
再掲に当たり一部文章を整え修正し一部加筆しました。




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