散歩者goo 

タイトルのgooは、同名のHPやブログと区別の為付けてます。HPの「散歩者」はこのブログ筆者の私とは全く無関係です。

『「現代美術」と「現代の美術」の違い』へのコメント・メモ

2018年06月12日 15時49分50秒 | 美術・工芸・デザイン・建築
以下の一文、は昨日FBで投稿されたタイトルへのコメントとして投稿したものをメモとして保存する。
過去に投稿したセミナー報告の引用も含んでいる。


現代美術はカテゴリーの問題で、学者、美術家、でも人により範囲が違います。
例えば、パラソフィアだったか定かではないが、現代美術の範囲というテーマで3人の美術家が自分なりの考えを作品にしていましたが、「現代美術」の範囲は3人とも違っていました。
文化芸術分野は、科学と違い人間の価値観が判断の中に入るので絶対という事はありません。(科学の場合は方法や考え方が違っても全く同じ結論になり、再現性もある。)
同じ作品でも、芸術作品の評価は、時代や人によりより違うことは、多くあります。
文化芸術分野の評価や区分は、多くの場合自分の支持する権威ある人の言説に従っていると思います。(権威を否定したはずの現代芸術でさえ、権威に頼っているし、ヒエラルキーが構成されている。)
それと同じ構造で、現代美術の範囲や時代区分も人により違うと思います。
「現代の美術」は、カテゴリーとは関係なく単に時間軸の問題で、現代という時間の範囲を、現在からどの程度過去にさかのぼらせるか、各人の主観の問題となると思います。
戦後は、前衛芸術とか『世界・今日の美術』展カタログ,朝日新聞社,1956と言っていたようです。

「現代美術」という用語に関しては、以下参考までに、とあるセミナーで私が聴いた専門家の興味深い話のメモを記載しておきます。
セミナーでは、早口のため書き取れなかった部分も多々あり、話の流れ等切れている所や前後の関係性不明も多く、私の聞き間違いや勘違いもある可能性が大きいので、正しい情報である事は保証できませんが、考えたり調べたりする手がかりになるかもしれません。

美術館では、帳簿上「現代美術」というものは存在しない。
東京都現代美術館や大阪近代美術館準備室では1945年以後を「現代」44年以前を「近代」と区分している。
現代美術=同時代美術
日本の現代美術という用語を使い始めたのは、東京の(有力)画廊が、販促のため目先を変え新しい美術ということで、風呂敷画商的に売り始め成功した。1950年~60年(キャッチコピー?)
1960年ごろから読売アンデパンダン  日本アンデパンダン(左翼系)
 ネオダダ 具体 ハイレッドセンター ・・・・
アンパンには、美術館が会場を貸さなくなった。
街の画廊がオフミュージアムに貸すようになり、それが今の現代系画廊につながる。
 例 長六=16  ベニ
60年代 現代美術のグループがいくつも生まれ、世界的に同時発生的に広がる。
モノ派 具体
1945-55年―60年 戦後美術  戦前古沢岩美 山下菊二
反芸術 ネオダダ アンデパンダン  
現代美術はアカデミーコンテンポラリと同じではない。   ??
前衛芸術  アバンギャルド とエピゴーネン(追随者)が誕生
現代美術は、画廊が生み出したもので、商品主義 商業主義の傾向がある。


美術・芸術
自選ブログ集・新規掲載(新規掲載は、数か月以内に書いたブログの中から選定しています。)
新規掲載下段に分野別自選ブログ集(フォルダーリンク)も掲載しています。
散歩者gooのトップページへ、 http://blog.goo.ne.jp/sksoo

コメント    この記事についてブログを書く
« 昨日記180608金(掃除アルバ... | トップ | 自選ブログ集の新規投稿の掲... »

コメントを投稿