散歩者goo 

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昨日記20211228 火(貧困独居老人の生き方)追

2022年02月03日 01時09分15秒 | 日記(昨日記・今の思い考え・行動・情況)
日中は何となく年末モードで過ごす。
一般的には、年末―師走といえば正月準備や大掃除と忙しい。
会社員のころは、私もそうだった。
両親が存命中は、掃除せよと言われた。

しかし、現在は、ほぼ天涯孤独の独居老人、別に掃除しなくても何の支障もない。
年末年始、我が家を訪問する人もいなければ、ご機嫌伺に行くところも、また、そんな義理立てするところもない。

いや、今思い起こせばあった。
40歳になって、自分で起業して喫茶店や民芸雑貨を経営していた時に、無給で会社の役員になってもらい、私が民芸雑貨を中南米に買い付けに行ったときには会社を見てもらった、20代からの最初に勤めた会社の友人には、いろいろ大きな義理があった。
そういえば、最初の10年務めた会社で、仕事が忙しくなり、さらに執行委員会の議事進行や議事録作成等の組合関係の仕事も重圧になり、定期大会前に書記長をやめるといったときに、代わりの人を決めないと辞めささないといわれて人選に苦労していると、同僚で後輩の彼が引き受けてくれた。
むろん書記長を辞職する代わり、書記局を作り、事務作業をサポートすることを約束し、実行した。
その後組合大会で書記長辞任が決まり、彼が新書記長として就任し、私が書記局長として有志を集め書記局を編成し、時間のある人に事務作業をしてもらえる体制を整え実行した。(当時組合員は100人足らずだったと思うが、毎週のように執行委員会や全金同盟の地協(これは月一)への出席があり、議案の調整や議事進行や議事録作成を一人で行い大変だった。確か議事録に関しては、このブログで思い出を書いたことがある。当時は創業者の名前のつく町工場から中企業だったが、今は最近の週刊誌に、知られていない世界シェアを持つ先端技術企業で名前が挙がっていた。)
先に書いたことだけを見ても、彼には非常に大きなお世話になり、そのお返しは何一つできていないのだ。(自分勝手な性格だと気づかされる。)
経営した会社(喫茶店から民芸雑貨店に、そしてギャラリーに場所と業態を変え経営したが倒産)が倒産し、その後の経済的困窮から、飲みに誘うこともできず、自己破産し、なんのお返しもできず、年賀状だけのあいさつになっているのが心苦しい。

彼に対する義理以外は、一時期会社の経営が資金繰りに困ったときに知人にお金を借りたこともあったが、それらはすべて返却し、金融機関からの個人ローンだけを抱えて自己破産することになった。
自己破産のいきさつについては、ここに書いた気がするが、借金の返済に、多いときは月に10回近く返済に追われ、利息の過剰払いで返済金を少なくできないか司法書士に相談した。
それまでは数百万円の金融機関からの借金を、働いて返済するつもりだった。
事実、当時利息を除き元本を最低1-2万円は返済していたが、生活は食費にも困った。
くず米やくず野菜や、期限切れ近くの肉や魚を買いあさり自炊した。
靴は擦り切れてもそのまま履いたし、服も小さい擦り切れやテカリは気にしなかった。
この形で、月数万円ずつ返済できると信じていた。
すると、司法書士は、年を考えろというのだ。
最終的に自己破産するのがよいといわれその言葉に従った。
なるほど、50-60代になって、アルバイトや契約社員を転々としたところで収入は知れていて、元本を月に数万円減らすのが関の山だ。
それ以外、多くの利息を払わねばならない。
失業や病気になれば、たちまち返済に困る。

司法書士に相談する前に、生活保護の相談に民生委員や区役所に行ったことがあるが、借金があると生活保護が受けられないということで断られ、ショックを受けたことがあった。
その時は、民生委員の人から市の生活困窮者向けの一時貸し出し金の申請を教えてもらい、申請し数か月間一息ついたが、その時保証人が必要で、彼に保証人になってもらった。
この当時、家賃を滞納し大家さんから催促され、電気・ガス・水道から供給停止の日時を明記した警告書を何度も受け、そのたびになんとかお金を工面し、NHKは集金の相談に乗ってくれ一時支払い免除になった。
こうしたことに追われながら、ホームレスの頭上演習をし、それを確かめ参考にするため、大阪城公園のホームレスを見て回ったこともあった。
夜、不安と絶望で、寝ながら涙したことも何度もあった。
生活保護を受ける前に、自己破産するということをその時は全く知らなかったし、誰も教えてくれなかった。
幸い、司法書士に相談して以後は借金の催告書はすべて止まり、自己破産後には年齢から自動的に企業年金と厚生・国民年金が受給できるようになり、生活保護以下?の年金収入ながら、今の生活を安定的に送れるようになった。
司法書士の先生には、感謝しかない。(成功報酬は、分割で支払ったように思う。)

この当時、シルバー人材センターで一年間大阪城公園の清掃を行った。(ホームレスを考えたのは、シルバー人材センターに行く直前だった。その後、職安から人材センターを紹介され、藁おもすがる思いで人材センターに加入し<入所説明会があるので、すぐに仕事はもらえない>、加入後仕事が来ないので、人材センターの事務所に駆け込み直談判して、大阪城公園の清掃の仕事を得た。それ以前は何度も職安に通ったが、年齢が理由でアルバイトも見つからず経済的に極限まで追い詰められていた。)
サラリーマン時代は、設計開発の仕事をバリバリ行い、その後は喫茶店や民芸雑貨店やギャラリーを経営したし、その後は和泉テクノステージ?への企業誘致や社労士関係の仕事や営業の仕事もしたこともある。
また、大阪城公園では、冬の寒い中、先輩から指示され大便の詰まった公衆便所の和式便器に手を突っ込み、詰まった汚物を取り出す作業も1年間した。
便器が詰まり糞尿があふれかえっているのは、日常茶飯のことだった。
こうしてみると、私はある意味オフィスや工場(設計開発の仕事は、品質管理も含み、工場の仕事とも直結する。)や営業の仕事から、最底辺の誰もやらない汚れた仕事までこなしたことになり、経済的にも世間並みの中流クラス+アルファから、最下層に近い生活まで体験したことになる。

今の生活は、無冷暖房、ほぼ100%自炊、飲み会もほとんど参加せず(家飲みもなし)、銭湯は週一、病気をしないよう週に何度かジムやプールに行き体を鍛えるとともに、シャワーを浴び清潔を保つことを実践している。
散髪も1000円のカットを3か月に1回程度行くだけで、衣料品は破れたり汚れるまで買わないことが多い。
従って、交通費のかかる遠出(他府県にはほとんど行かず、市内は敬老パスが使えるので、ほとんど市内のみの移動)はしないし、好きなクラシック音楽のコンサート(高いので滅多に行かない)や、美術館の有料展覧会はどうしても行きたいもの以外はいかない。
このように書くと、貧困の独居老人の生活はみすぼらしく物悲しく見えるが、自分で言うのもへんだが、負け惜しみでなく、ある程度手抜きしながらも、堂々としたいことをし、それなりに充実した生活を送っているつもりだ。

(サラリーマン時代は、それなりにゆとりのある生活を送っていて、当時マンションを現金で買うだけの余裕はあった。サラリーマン時代(40年前 業務用食品関連機器の開発製造輸入販売する会社 コーヒマシン オーブン フライヤー フリーザー ジェラート・・・・・・)では年収600万円弱あり、技術(開発・設計・修理)部門の管理職をしていて仕事は、会議や出張も含め休日もないほど忙しく、お金を使うことはなかった(月に数万円程度、同僚や友達との割り勘の飲み会に使う程度)ので、自然に蓄えられた。家には給料やボーナスの半分以上を母に渡していたが、母はそれをすべて貯蓄していた。40歳で語学留学に1年半も行ったのも、そうした背景があっからできたのだ。)

現に、こうしてブログを書いて発信している。
クラシック音楽もTVやFMでいつでも聞いて感動するし、YouTubeも聞けるし、録音録画しているストックも多い。
土曜日には西天満のギャラリー街を回り、現代アートを見て作家と話したりもするし、知り合いの作家も多い。
週に何度かは、ジムに行って運動する。
顔なじみの人も多く、よく世間話もする。
たまに政治関係の集会に出席して、発言することもあるし、都構想反対運動にも参加した。
本は、週に何日か読むが、考古学関係か哲学や人文社会学関係が多く、新聞も毎日隅々まで目を通す。
SNSも毎日みているし、たまに投稿する。

しかし、私のような中高年齢層で、自営業者や少し経済的に余裕のある人に、結構ネトウヨがいて、複数のアカウントで活動している輩が少なからずいると聞いたこともある。
私も後期高齢者だが、年寄りの単純志向や頭が固くなった人は、過去の成功体験を信じ込んでいるので大変だ。
しかし貧困の独居老人で社会とのつながりもなく孤独な人も多いと想像しているのだが、どうしているのだろうか。
私も、いつそうなるかわからないという危機感は持っている。
寝る前につまらぬことや、以前に何度も書いた覚えのある繰り言(老化の象徴)を書き連ねたら午前1時を過ぎた。
今日こそは12時半までに、寝るつもりだったのに、1時半過ぎになりそうだ。
また昼寝を余分にしなければなるまい。


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