異常ともいえる暑さも一段落したので、淀川河川敷の散歩に出かけましたが、やはり晩秋らしい風景に変わっていました。(まさ)
毛馬大洗堰近くでは、色々なカモたちが到着していました。
ナンキンハゼの紅葉と白い実
ナンキンハゼの紅葉
ススキとナンキンハゼの紅葉
同上
水面に浮かぶ散り紅葉
水面に映える紅葉
トウネズミモチの実
最近は、ツレアイの就寝時刻が早いので、その後ウィスキーを横に置いて、TVの映画やドラマを見る機会が多くなりましたが、昨夜は映画「七人の侍」を見ました。
ご存じの監督・黒澤明、主演・三船敏郎/志村喬の余りにも有名な1954年の東宝作品で、いまだに日本映画の代表作といえるでしょう。
丁 度私が中学生になった頃で、確か年末の正月準備に忙しい時に、掃除などを終えて一休みしている時に、親父が「台所の準備は、男は役に立たんから、邪魔にならんように映画でも行こか・・・」と連れて行ってくれたような記憶があります。
映画館でのリバイバル上映も数回見に行きましたし、TVでも何度も放映されましたが、殆どがある程度カットされた作品でした。
今回はカットなしの放映ということで、3時間半をTVの前でウィスキーを片手に釘付けでした。
ストーリーや素晴らしい主役や脇役陣のお陰で、全く飽きずに、初めての映画の様にひきこまれていましたが、やはり白黒映画ならではの迫力というものも改めて感じました。
所で、今回の放映はカットなしで、しかも上映時と同じく、間に休憩時間(インターミッション)がありました。
最近は、それ程映画館に足を運んでいる訳ではないので、最近の映画事情は良く知りませんが、昔良く見た映画には休憩時間(インターミッション)が結構ありましたね。
私の記憶に残っているだけでも、日本映画では「人間の條件」がそうでしたし、特に洋画に多くて「風と共に去りぬ」「十戒」「ベン・ハー」「大脱走」「史上最大の作戦」や「ディア・ハンター」などを覚えています。
久しぶりに、経験した休憩時間(インターミッション)について少し調べてみました。
WIKIPEDIAによると
・映写の際、上映用フィルムを巻き取ったリールを映写機にセットして上映するが、リール1本に巻き取れるフィルムの長さには限界がある。このため、リールを2本以上必要とする長さの映画では、映写機にセットしたリールを交換する必要があり、当時はリール1本を上映し終わったら、途中休憩(インターミッション)を入れて、その間にリールを交換して、上映を再開していた
・その後、映画館ではフィルム映写機を2台設置するようになり、映写機を交互に使うことで、上映を途切れさせることなくリールを交換できるようになった。
・更にその後、ノンリワインド装置が登場したり、フィルムを使わないデジタル上映が登場したため、リール交換そのものが不要になってきている。
・しかし、観客に休息を与えるためや、映画館での飲食物の売り上げを伸ばすため、インターミッションは入れられ続けていた。
・作品によっては、上映プリントにサウンドトラックのみが記述された映像の無いコマが設けてあり、インターミッション中も映写は続いており、場内には上映プリントに刻まれた音楽のみが流れる。この場合、その音楽(もしくはインターミッションそのもの)を間奏曲と呼んだりし、作品の上映分数にインターミッションの時間も含まれている
・2015年の段階ではそのような長時間の映画はほとんど制作されなくなり、作ったとしても前後編に分けて公開し、入場料を2回取ることで採算を取るようになってきている。
ということでした。
インターミッションにも歴史ありということです。(まさ)
「苔の里」を終えてからは、路線バスがない為に、タクシーを呼んで近くにある那谷寺に足を伸ばしました。
北陸地方へは仕事の関係でも結構来ていたのですが、この寺院に立ち寄ったことがなくて、機会があればと思っていた所なので、今回は無理やりにでもと行程に組み入れました。
この寺院は、高野山真言宗別格本山ですが、寺伝によれば、養老元年(717年)泰澄法師が、越前国江沼郡に千手観音を安置したのが始まりとされ、開創から1,300年も経っています。
その後寛和2年(986年)花山法皇が行幸のおりに岩窟で輝く観音三十三身の姿を感じ、西国三十三観音の一番「那智」と三十三番「谷汲」の山号から一字ずつを取り「自主山厳屋寺」から「那谷寺」へと改名されました。南北朝時代に戦乱に巻き込まれ荒廃しが、近世に入って加賀藩藩主前田利常が再建したとのことです。
着いたものの、寺院前には長蛇の行列があり、ビックリ。
てっきり時期的に考えて七五三参りの方だと思ったのですが、行列の人に聞くと何でも昨日の地元TVで“モミジが見頃!”と放映された由で、全て紅葉狩りの人たちの様で、私達も仕方なく行列の最後に並びました。
やっと山門をくぐって入れましたが、境内は評判通りのモミジが見頃で、池に映ったモミジも見事でした。
それ以外にも、崖の岩の中に仏像が並んでいる奇岩遊仙境や松尾芭蕉の句碑などもあり、見応え十分でした。
この初めて訪問した那谷寺を堪能してからは、タクシーを利用してJR加賀温泉駅に出て、そこからサンダーバードで帰阪しました。
Go toキャンペーンのお陰で、思いがけず一乗谷朝倉氏遺跡/丸岡城/苔の里/那谷寺にも初めて行けましたが、最近のコロナの爆発的な第3次発生を見ると、何か後ろめたい様な複雑な気もしますが、最初に書き込んだように今後は段々と連れ歩きが難しくなりそうなツレアイへの最後になるかも知れない泊まりがけの旅の贈り物ということで割り切りました。
天候に恵まれ、また予想以上に美しいモミジにも出会えた、素晴らしい旅でしたし、ツレアイもこの間は大きなトラブルもなく、機嫌良くついてきてくれました。(まさ)
山門近くの大杉と御柱大鳥居。空には雲もなく真っ青です。
山門前の花壇で見掛けたナデシコ
同上 リンドウ
山門
同上
金堂華王閣
普門閣横の庭園の散りモミジ
境内のモミジ
同上
奇岩遊仙境
池に映えるモミジ
同上
大悲閣(本殿)への行列
大悲閣(本殿)
同上
三重塔 逆光で上手く撮れませんでした
楓月橋 ここからの眺めが絶景です
展望台からの景色
同上 奇岩遊仙境を見る
芭蕉の句碑 「石山の 石より白し 秋の風」(奇岩遊仙境を詠んだ句のようです)
境内のあちこちにある護美小僧の像
加賀温泉駅のホームから見た鈴なりのカキ
粟津駅で下車して向ったのは「苔の里」
今迄はこんな所があるとは全く知らなかったのですが、少し前にTVで紹介されているのを見て、苔大好き人間としては是非とも一度訪れたいと思っていた所です。
小松市の日用町という山奥にあり、バス便は平日は全くなくて、土日祝に2便だけという不便な所にあります。何とかこの便を利用する事ができましたが、気の毒に乗客は我々夫婦の二人だけ・・・
山奥の目的地に到着すると、駐車場には5台ほどの車が停まっていましたが、係員も居られずゲート前の箱に入場料を投入して勝手に入り、順路表示に従って勝手に回らせて頂きました。
この「苔の里」は多様なコケ(蘚苔類)が鑑賞できる日本有数の苔の名所ですが、住民組織である日用苔の里整備推進協議会が維持管理、一般社団法人叡智の杜が運営を担っておられるようです。
苔に適した北陸の風土、山間の谷筋に沿った地形に加え、木々を適度に枝打ち・間伐することで、地表に日向、半日蔭、日蔭の環境が生じ、それぞれの環境に適応して多様な苔が生育しており、専門家の調査では町内で48種類の蘚苔類が確認されているようです。
余り見学者もいない林の中の順路に沿って、隣接する日用神社境内も含め、木漏れ日の中で美しい苔や、折からの散りモミジとのマッチングを堪能させて頂きましたが、有名な寺院の庭園以外でこのように苔を主役とした場所を見るのは初めてで、苔の持つ魅力を改めて感じました。
尚、私たちは今回はここでは、この「苔の里」だけを訪れましたが、日用川の石垣が石川県小松市の「『珠玉と歩む物語』小松~時の流れで築き上げた石の文化」の構成文化財として日本遺産に認定されているようです。(まさ)
JR粟津駅構内でラッセル車を見受けました。冬は直ぐそこまで来ているようです
苔の里入口
林の中の細い順路に沿って歩きます。両側に美しい苔があります。
木漏れ日の中で息をのむような苔です
道の向い側にある日用神社。この境内も苔が一杯です。苔の生育に適した土地なのでしょう。
境内
拝殿
散りモミジ
同上
同上
同上
この様にして苔が育成されています
木立ちの中の苔
苔の絨毯
木漏れ日の中で
青い苔
同上
灯籠
モミジの紅葉
ニシキギ
同上 赤い実も沢山ありました。
昨夜はあわら温泉でゆっくり休めました。
お風呂に関しては、ツレアイが1人で大きな風呂に入るのは難しいので、少し張り込んで露天の家族風呂を借り切っての入浴となりましたが、私はどうしても大きな露天風呂にも入りたくて、夕食後にツレアイを寝かしつけておいてから単独で楽しんできました。
また、昨夜の夕食時にはカニが一杯ずつ付いてきたのですが、カニが大好物だったツレアイは食べ方を殆ど忘れている様なので、私が必死になって身をほぐしてツレアイの器に入れてやると、“美味しいわ、美味しいわ”と言いながら喜んで食べたのですが、食事後に部屋に帰り暫くしてから「どうやった、カニは美味しかったか?」と聞くと、「えっ! カニなんか食べたか?」とがっかりする様な返事です。
最近は私もすっかり慣れてしまって、“喜んで食べてくれただけで、良しとするか!”と割り切れるようになりました。
さて、この日は朝早くに起きて食事を済ませてから、まずは路線バスで東尋坊へ・・・
早朝にも拘わらず多くの観光客が来ておられましたが、思った以上に風が強く、また景色は以前に訪れた能登半島の能登金剛の方が見所も多いので、早々に引き揚げてお土産物屋が並ぶ商店街へ。
朝から名物のイカ焼きで一杯飲んだり、Go to キャンペーンで頂いた地域クーポン券で買い物をしたりと、楽しませて頂きました。
その後、また路線バスで1時間ほど掛けて、JRあわら温泉駅へ、
駅前の食堂で昼食を摂った後、JRで粟津駅に向いました。
東尋坊
同上。柱状節理が良く見えます
風は強い様に思いましたが、海上の波はそれほどではありませんでした
遠くに雄島が見えます
雄島への橋
雄島