老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

岡山県東南部を訪ねて その① ~日生(ヒナセ)諸島~

2017年05月03日 20時04分20秒 | 旅行/色々な風景
 直ぐ近くなのに訪れる機会が殆どなかった岡山県東南部ですが、この時期は和気町にあるフジ園が素晴らしいと聞き、いつもの欲張り性格で、折角行くなら近くをあちこち回りたいという事で、先ずは備前市日生に立ち寄り日生諸島の中の大多府島に渡り、島を散策した後、備前市にある閑谷学校跡を回り、その後和気町のフジ園と少し上流の長楽の滝を訪ねると言う欲張りコースを設定しました。

 主目的はフジの花なので、天気予報や和気町のフジの開花状況をチェックしながら、ゴールデンウィークの混雑を避けて、昨日(5月2日)に出掛けました。

 早朝に自宅を出て、車中でサンドイッチを食べながらでしたが、ゴールデンウィークの合間で道路は予想以上に空いており、9時頃には日生港に着きました。

 日生港からは小さな定期船に乗り込みましたが、我々2名を含めて乗客は4名だけ。途中鴻島と頭島の2ヶ所に寄港し、目的地の日生諸島の大多府島(オオタブジマ)には30分ほどで着きました。

 日生諸島は、備前市日生町を中心に、瀬戸内市邑久町、兵庫県赤穂市にまたがる約14の島から構成され瀬戸内海国立公園の中にあり、直ぐ近くには日本初の国立ハンセン病療養所が設けられ、現在も元患者らが住んでいる長島もあります。
 
 大多府島は、周囲約5kmの小さな島で、現在の人口は150人足らずらしいですが、古くから風待ちの港町として栄えた島で、北岸の港は元禄11年に開かれた天然の良港ということです。

 島の周りには自然研究路が整備されており、ゆっくりと島を散策し、燈篭跡や昔からの井戸などを見学しました。


 その後、日生港に戻る船上から、日生港の少し西の海岸に近い山中に赤い鳥居が並んでいるのが見え、そこを目指すことにしました。

 車でその場所を目指すと、途中から一般道路ではなく私有地の表示があり、㈱ヨータイという耐火物製造メーカーの敷地内に入りました。事務所を訪ねて会社の方に了解を得た上で、その鳥居の下を通らせていただきましたが、まさか民間会社が敷地内に根立されている神社とは知らずに、ご迷惑をお掛けしましたが、急な坂道を登っての瀬戸内海の眺めは素晴らしかったです。

 この後、近くにある五味の市で新鮮な魚でも味わいたいと思ったのですが、残念ながら火曜日が全店休みでしたので、昼ご飯をかきこんだ後同じ備後市の閑谷学校跡に向かいました。(まさ)


日生港出航

鴻島 沢山の別荘が建っています

頭島 この諸島で一番人口が多い島らしく、沢山の家があります

いよいよ大多府島へ(この写真は帰りに撮ったものです)

港入口左側には、元禄防波堤がお出迎え。どっしりとした防波堤です。

港にある観光案内図

六角井戸 300年以上も島民を支えてきた井戸です

高台にある燈篭堂。結構大きな建物です。

港近くにあるカキ加工場。岸壁の専用荷揚げ場が大きな特徴です

カキの種付け用のホタテ貝の貝殻。真ん中に紐を通してつながっています。

大多府島の自然研究路で沢山見かけたツルジュウニヒトエは鮮やかな紫色でした

帰路、日生港近くで見かけた朱色の鳥居。左の煙突は㈱ヨータイの工場です

㈱ヨータイの敷地内でしたが、お願いして拝見させていただきました

道中の高台から見た備前日生大橋。手前のイカダは全てカキ用です。