老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

キングサリ(キバナフジ)

2017年05月08日 21時07分59秒 | 旅行/色々な風景
(今日2件目のアップです)

 神戸に住む妹から、15年ほど前に植えた黄色いフジ(ゴールデン・チェイン)が初めて咲いたと言って、下の様な写真を送ってくれました。

私はこの花は育てたことがありませんが、マメ科の植物で花の様子はフジに似てますが、同じマメ科でもフジとは異なりキングサリ属で、違う種類の花のようです。
また、色は異なりますが、同じマメ科のニセアカシアの花に似ている様にも思えます。

原産地はヨーロッパ南部で、正式な日本名はキングサリ(キバナフジ)ですが、英名のゴールデンチェーン(golden chain)にピッタリの、鮮やかな黄色の房状の花がよく目立ち、ヨーロッパ旅行で見掛けて好きになり、日本でも育てられている方が多い様です。

但し、アルカロイド物質を持つ(特に種子に多い様です)有害植物ですので、取扱いには充分注意して下さい。(まさ)






福島原発事故処理費用と原発の発電コストの虚構について  その②  ~原発の発電コスト~  

2017年05月08日 20時59分56秒 | 原発関係
 (昨日のブログの続編です。)

原発の発電コストについて
経産省や政府が主張し続ける「原発は最も安価な電源」という点についても、同報告では、これは虚構であるとして、現状でも石炭、LNG火力発電を上回るとしており、政府の「原発優位」政策が経済的に成り立たないことを強調しています。

・原発の建設費用は福島事故後、英国では2倍に上昇しているが、経産省の試算は従来のままです。
日本経済研究センター(略称JCER)は「福島事故を経験した日本の方が安全性は重視され、コストがかかる可能性が高い」として、経産省試算の2倍とはじいています。

・その結果、原発の発電コストは政府試算(総合エネルギー調査会)の1kWh当たり10.3円から40%強高い14.7円となり、石炭火力やLNG火力を上回った。
さらに、経産省試算は原油価格を2014年平均の1バレル105ドル、円相場は1㌦=105円としているが、現行の原油価格50ドルで、円相場110円で再試算すると、火力やLNG発電のコストはさらに1~4割下がる。また太陽光などの再生可能エネルギー発電も固定価格買い取り制度(FIT)の見直しでコストが低下し続けており、“原発の経済性は極めて不透明であり、現状でも既に競争力がないと思われる”と結論付けている。


 こうした分析を踏まえて、同報告書では今後の課題として
①福島原発事故の原因究明と安全基準確立
②除染、賠償、廃炉の将来試算を早急に見直す
③原発の過酷事故に対する国家補償の保険制度の確立
④原子力技術を官民で存続させる「原子力事業集中管理機構」の設立
⑤温暖化ガス削減目標の再検討
⑥高レベル放射性廃棄物・最終処分場を2030年までに確保
などを提言しています。

 以上2回にわたり、福島原発事故処理費用と原発の発電コストに関する日本経済研究センター(略称JCER)の意見を紹介しましたが、JCERといえば比較的保守的な立場の論評が多いだけに、この意見は少し驚きでしたが、同時に原発問題に関する基本的な問題を指摘したものとして評価出来るでしょう。(まさ)