昨日の靴下と凧あげに引き続き語源の話題です。語源を改めて調べてみると、「あっ、そうか!」と今更ながら気付かされることがあります。そんな中から、取りあえず3つほどを紹介します。
(1)一か八か
運を天に任せて、勝負に出る時に使いますが、この語源は博打(ばくち)の用語で、漢字の「丁」と「半」の上の部分を取ったものです。
(因みに「丁」は偶数、「半」は奇数を意味します)
(2)四の五の言わず
煮え切らない態度を 「四の五の言う」 と言います。普通は,そういう態度を叱りつける側の言い方として, 「四の五の言わずに」 速くやれ,になります。
この語源には 2 つの説があるようです。
①言い訳みたいなことを 〈四つも五つも〉 並べ立てることから, 「四の五の言うな」 となりました。別に,四つとか五つという明確な回数をいっているわけではなく,とにかく,いろんな言い訳じみたことをいくつも言うなということです。
②もう一つは(1)と同じく博打由来です。
サイコロ賭博で,「丁」 「半」 を賭けさせるわけですが,壺振りが,壺の中でサイコロを振って,パンッと壺を叩きつけ、賭場の取り仕切り役が, 「さあ、丁か半か」 と客にどちらに賭けるかを促します。
こういう時に,「丁」 か 「半」 か,なかなか決めきれないで,いつまでも迷ってしまう客がいたりすると, 「さあさあ,いつまでも四の五の言わずに,速いとこ張った、張った」 というような調子で催促します。
「四の五の」 で 「丁か半か」 と言っているわけですが、それなら, 「二の三の」 でも, 「一の二の」 でも 「三の四の」 でも 「五の六の」 でも,言い方はいろいろあるわけですが、数が連続しているところで, [し] [ご] と二つとも 1 音 (おん) になるのが 「四」 「五」 のところだけだったので,そこが使われたのでしょう。
(3)NEWS
私は、以前にどこかで聞いた、“方角をあらわす「北、東、西、南」のそれぞれを意味する英語「North、East、West、South」の頭文字”だという意味だと思っていたのですが、この説には言語学的な根拠がなくて、正しくはNEWを複数形化した言葉で、“(複数の)新しいこと”という意味のようです。
やはり、「語源」を正しく知った上で、使いたいですね。(まさ)
(1)一か八か
運を天に任せて、勝負に出る時に使いますが、この語源は博打(ばくち)の用語で、漢字の「丁」と「半」の上の部分を取ったものです。
(因みに「丁」は偶数、「半」は奇数を意味します)
(2)四の五の言わず
煮え切らない態度を 「四の五の言う」 と言います。普通は,そういう態度を叱りつける側の言い方として, 「四の五の言わずに」 速くやれ,になります。
この語源には 2 つの説があるようです。
①言い訳みたいなことを 〈四つも五つも〉 並べ立てることから, 「四の五の言うな」 となりました。別に,四つとか五つという明確な回数をいっているわけではなく,とにかく,いろんな言い訳じみたことをいくつも言うなということです。
②もう一つは(1)と同じく博打由来です。
サイコロ賭博で,「丁」 「半」 を賭けさせるわけですが,壺振りが,壺の中でサイコロを振って,パンッと壺を叩きつけ、賭場の取り仕切り役が, 「さあ、丁か半か」 と客にどちらに賭けるかを促します。
こういう時に,「丁」 か 「半」 か,なかなか決めきれないで,いつまでも迷ってしまう客がいたりすると, 「さあさあ,いつまでも四の五の言わずに,速いとこ張った、張った」 というような調子で催促します。
「四の五の」 で 「丁か半か」 と言っているわけですが、それなら, 「二の三の」 でも, 「一の二の」 でも 「三の四の」 でも 「五の六の」 でも,言い方はいろいろあるわけですが、数が連続しているところで, [し] [ご] と二つとも 1 音 (おん) になるのが 「四」 「五」 のところだけだったので,そこが使われたのでしょう。
(3)NEWS
私は、以前にどこかで聞いた、“方角をあらわす「北、東、西、南」のそれぞれを意味する英語「North、East、West、South」の頭文字”だという意味だと思っていたのですが、この説には言語学的な根拠がなくて、正しくはNEWを複数形化した言葉で、“(複数の)新しいこと”という意味のようです。
やはり、「語源」を正しく知った上で、使いたいですね。(まさ)