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老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

面白い語源の言葉  その⑤  ~数字が二つ入る四文字熟語~

2018年05月09日 19時27分33秒 | 面白い言葉や語源など
 仏教由来の言葉を調べている時に、数字が二つ入る四文字熟語が多いことにも気付き、その内から良く使う言葉を拾い出してみました。

一石二鳥 (いっせきにちょう)   
 一つの石を投げて二羽の鳥を同時に打ち落とすという意味で、一つの行為で、同時に二つの利益を得る、または目的を果たすことを言います。
但しこの言葉は、仏教や中国の故事ではなく、英語のことわざ”To kill two birds wits one stone“の和訳から来ているといわれています。

二束三文 (にそくさんもん)    
 数量の多さのわりに値段がきわめて安いことを意味し、まとめて安く売り払う時などに用いられます。
江戸時代に大きくて丈夫な金剛草履(こんごうぞうり)が二束でたったの三文という安値で売られていたことから由来しているようで、「束(たば)」の代りに「足」とも書くこともあるようです。
 そう言えば、先日近くの靴屋で“2足で1000円。という安売りの看板を見たことがあります。

再三再四 (さいさんさいし)   
 たびたび。何度も何度も。
「再三」は、ふたたびみたび、何度もの意で、「再四」は、再三をさらに強調したもの。

三拝九拝 (さんぱいきゅうはい)  
 三拝の礼と九拝の礼。何度も繰り返し礼拝をして敬意を表すること。
転じて、何度も頭を下げて拝み物事を頼むことを言う。
また、手紙文の末尾に記して相手に深い敬意を表す挨拶の言葉

朝三暮四 (ちょうさんぼし)    
 ずるい方法や言葉巧みに人をだましたり、愚弄(ぐろう)したりすること。
また、目の前の差にこだわって、同じ結果であることに気づかない事や、愚かな者が人の言葉の内容を深く考えない事。
 昔、ある人がサルのエサを減らす必要に迫られ、木の実を朝三個、暮れ四個にしようとすると、サルは怒った。しかし、逆に朝四個、暮れ三個やるというと、サルは大喜びしたという寓話から。

四苦八苦 (しくはっく)   
 この世に存在するさまざまな苦しみ。非常に苦労する事。
もとは仏教語で、人間を悩ませる大きな苦しみの根本原因を、生(しょう)、老、病、死を四苦といい、これに愛別離苦(あいべつりく)、怨憎会苦(おんぞうえく)、求不得苦(ぐふとくく)、五蘊盛苦(ごうんじょうく)の四苦を加えて八苦という。
 また、4x9(四苦)=36、8x9(八苦)=72、この36と72を足すと108になるので、煩悩を払う除夜の鐘の数が108になったともされていますが??

四六時中 (しろくじちゅう)
 一日中。常に。いつも。
「四六時中」の「四六」は、4×6(しろく)で24時間を表しています。
昔は時刻を干支の十二刻で表わしていたので、「二六時中」といっていたが、今の二十四時制に直したようです。

五臓六腑 (ごぞうろっぷ)
 心を含めた体の中の全てを言い、お酒を飲む時に、“五臓六腑に浸みこむ”のような使われ方をする。
五臓とは心臓、肺、脾臓(ひぞう)、肝臓、腎臓(じんぞう)の五つの臓器を言い、六腑とは大腸、小腸、胃、胆、膀胱、三焦の六つの腑です。
これは漢方による分類で、西洋医学で示す部分とは必ずしも整合性をもたない。

七転八起 (しちてんはっき) 
 何度失敗しても、くじけることなく立ち上がり、奮起する事。
七度転んでも八度起きるという意から。

七転八倒 (しちてんばっとう) 
 激しい痛みや苦痛に転げまわって、もがき苦しむこと。
のたうち回り、何度も起きては倒れるさま。
「しってんばっとう」「しちてんはっとう」とも読む。

七難八苦 (しちなんはっく)  
さまざまな苦難や災難。
もとは仏教語で、人間が受ける七種類の災難と八つの苦しみ。
「七難」は、流行病・外国の侵略・内乱・風水害・火災・霜害・日月食などのこと。
「八苦」は、四苦八苦の八苦と同じで、生、老、病、死、これに愛別離苦(あいべつりく)、怨憎会苦(おんぞうえく)、求不得苦(ぐふとくく)、五蘊盛苦(ごうんじょうく)のことをいう。

八面六臂 (はちめんろっぴ) 
 たった一人で何人分もの働きをすること。または、多方面で大活躍すること。
「八面」は八つの顔、「六臂」は六つのひじの事。

九牛一毛 (きゅうぎゅういちもう) 
 多数の中のごく少数。物の数にも当たらないの意。また、取るに足らないこと、些細なことのたとえ。
「九」は多数の意で、「九牛」は、たくさんの牛、「一毛」は、一本の毛の意。
たくさんの牛の中で、その一頭の牛の一本の毛が抜けても、まったく目立たないということ。

九死一生 (きゅうしいっしょう)  
 十の内、死が九分、生が一分の状況で、絶望的な状態のこと。
また、ほとんど助かる見込みのない状態から、かろうじて命拾いをすること。
「九死」は、ほとんど死を避けがたい危険な場合の意で、そこから奇跡的に助かった場合には、「九死に一生を得た」という形で用いる

十人十色 (じゅうにんといろ)    
 人の好みや考え、性格などは、人によってそれぞれ違うものだということ。
十人いれば一人一人がみな姿も心も違う。人はめいめい顔かたちが違うように、好き嫌い・立場・考え方もみな違っているということ。「色」は種類の意。

以上1~10の数字の組み合わせですが、実に沢山の四文字熟語があります。
勿論10以上の数字でも、一日千秋一騎当千千載一遇千客万来とか色々とあります。(まさ)

(http://四文字熟語.seesaa.net/category/17526566-1.htmlなどを参照しました)

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