老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

言葉の語源など その(89) ~ちゃら~

2022年03月13日 19時24分34秒 | 面白い言葉や語源など

 “話や、貸し借りをなかったものにする”という意味で「チャラにする」という言葉を良く使いますが、この「チャラ」とは? と言われれば即答しかねますよね。

 goo辞書で「ちゃら」を見ると、
1 口から出まかせを言うこと。でたらめ。ちゃらくら。
2 貸し借りをなしにすること。差し引きゼロ。帳消し。
3 なかったことにすること。「話を―にする」
とあり、私たちが普段によく使う2/3よりも、先に“出まかせ、でたらめ”という意味が書いてあります。

 また、若者言葉に「チャラい」なんて言葉もあります。
これは“言動が軽い様”を表す言葉ですが、この「チャラ」は上記の1の意味で納得ですし、この「チャラい」と同様に、「べんちゃら」「ちゃらちゃら」などという言葉もあります。

 しかし、2/3の意味と1との関係が判りませんでしたが、<日本語の語源 〜目から鱗の語源ブログ〜>で、下記の説明があるのを見て納得です。

 漢語で、「間違えた」ということを「差了」と書き「チャラ」と読み、非常によく使われる言葉のようです。
例えば、言い間違えたのは「説差了(シュオ・チャラ)」、記憶間違いをしたのは「記差了(チ・チャラ)」、聴き間違いをしたのは「聴差了(ティン・チャラ)」といいます。

 日本語で使うチャラも差了から出たもので、「チャラにする」とは、「間違えたことにする」の意味になります。間違えたのだから、無かったことになり、つまりは、貸し借りなしになり、差し引き零になるという理屈なのです。

 他にも、「真っ新(さら)にする」の「新(さら)」が、関東独特の語の変化から「ちゃら」に転じたとの説もありますが、一寸苦しいようにも思えます。(まさ)


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