アルツハイマーは現在の医学でも根本的な治療法が見つかっていない病気の一つなので、根本的な治療法はなく、毎月一回掛かり付け医の所に行き、状況のチェックと共に、進行を遅らせる効果があると言われている薬を継続してもらっています。
毎回書き込んでいますように、幸いにもまだまだ足腰が丈夫なので、今の内にという事で出来るだけあちこちに連れ出す様にしています。
お陰で、昨年から始めたマイペースの西国33ケ所霊場巡りも、先日の岐阜県華厳寺で一応区切りが付きましたし、今年の2月には11日間という長期のベトナム旅行も何とか楽しむことができると共に、この春の桜シーズンや絶好の行楽期も昨年までと同様に色々と出掛けました。
心なしか、一時と比べて最近は随分と体調が良い様で、笑顔を浮かべる事も今まで以上に見受けることができるようになったような気がします。
最大の原因はツレアイ本人よりも、私の方の問題だったでしょう。
頭の中では判ったつもりでいても、やはり私の側に大きな戸惑いがありましたし、どこかに“これだけしているのに…”という気持があるからでしょうが、時々はつい大きな声を出したり、色々と自分の考えを押しつけるような言葉を発してしまう事がありました。
そうすると、ツレアイは如何に記憶力が低下しているとは言え、自分の記憶力が以前と比べて低下してきていることへの苛立ちとストレスを実感しているだけに、プライドを持った生身の人間ですから余計に反発したくなるでしょうし、事態が悪化することが多々ありました。
夜などにベッドの中でも色々と悩みましたが、良く考えると自分がその立場に無いのでツレアイの気持を本当に理解しておらずに、やはり今まで園芸福祉講座などで自分が受講生に説いていた“相手の立場になって理解することで、不安で一杯の相手を如何に軽減できるか。また、自分の有用感を如何に引き出せるか”という事が、殆ど実行できていなかったことに気付きました。
そこで、少し接し方を変えることにしました。
◆ツレアイが“ものを忘れやすい病気”になっており、“従って、ものを忘れるのは仕方ないし、恥ずかしい事ではない”ということを、私自身に言い聞かせると共に、ツレアイに対しても病気なので仕方がないのだという事を何度も言って納得して貰う。
◆更にもの忘れが少しでも防げるように、物の置き場所の整理をする。
・例えば、今まで殆ど毎日のように探していた鍵(玄関のドアキーと自転車)については、玄関ドアの内側に、ぶら下げる場所を作り、帰宅後はそこにぶら下げる。
・財布については、テーブルの上に小さな籠をおき、そこに入れる。
・衣類については、箪笥の引出し毎に入れる物の名前を書いて整理すると共に、外出する際は前夜に着るものや持ち物を準備しておく。
・バックや持ち物などについては、大部分を押し入れなどに収納させ、必要最小限のものだけを出しておく。
これらにより、本人が物を忘れることに拠り、自己嫌悪やパニックになることが随分と減ったようにも思います。
但し、これで万歳ではないでしょう。
この病気は、徐々に進行するのを防ぐことができませんので、今後は更なる病気進行と共に、更に色々と対応を考えていかねばならないでしょう。(まさ)
毎回書き込んでいますように、幸いにもまだまだ足腰が丈夫なので、今の内にという事で出来るだけあちこちに連れ出す様にしています。
お陰で、昨年から始めたマイペースの西国33ケ所霊場巡りも、先日の岐阜県華厳寺で一応区切りが付きましたし、今年の2月には11日間という長期のベトナム旅行も何とか楽しむことができると共に、この春の桜シーズンや絶好の行楽期も昨年までと同様に色々と出掛けました。
心なしか、一時と比べて最近は随分と体調が良い様で、笑顔を浮かべる事も今まで以上に見受けることができるようになったような気がします。
最大の原因はツレアイ本人よりも、私の方の問題だったでしょう。
頭の中では判ったつもりでいても、やはり私の側に大きな戸惑いがありましたし、どこかに“これだけしているのに…”という気持があるからでしょうが、時々はつい大きな声を出したり、色々と自分の考えを押しつけるような言葉を発してしまう事がありました。
そうすると、ツレアイは如何に記憶力が低下しているとは言え、自分の記憶力が以前と比べて低下してきていることへの苛立ちとストレスを実感しているだけに、プライドを持った生身の人間ですから余計に反発したくなるでしょうし、事態が悪化することが多々ありました。
夜などにベッドの中でも色々と悩みましたが、良く考えると自分がその立場に無いのでツレアイの気持を本当に理解しておらずに、やはり今まで園芸福祉講座などで自分が受講生に説いていた“相手の立場になって理解することで、不安で一杯の相手を如何に軽減できるか。また、自分の有用感を如何に引き出せるか”という事が、殆ど実行できていなかったことに気付きました。
そこで、少し接し方を変えることにしました。
◆ツレアイが“ものを忘れやすい病気”になっており、“従って、ものを忘れるのは仕方ないし、恥ずかしい事ではない”ということを、私自身に言い聞かせると共に、ツレアイに対しても病気なので仕方がないのだという事を何度も言って納得して貰う。
◆更にもの忘れが少しでも防げるように、物の置き場所の整理をする。
・例えば、今まで殆ど毎日のように探していた鍵(玄関のドアキーと自転車)については、玄関ドアの内側に、ぶら下げる場所を作り、帰宅後はそこにぶら下げる。
・財布については、テーブルの上に小さな籠をおき、そこに入れる。
・衣類については、箪笥の引出し毎に入れる物の名前を書いて整理すると共に、外出する際は前夜に着るものや持ち物を準備しておく。
・バックや持ち物などについては、大部分を押し入れなどに収納させ、必要最小限のものだけを出しておく。
これらにより、本人が物を忘れることに拠り、自己嫌悪やパニックになることが随分と減ったようにも思います。
但し、これで万歳ではないでしょう。
この病気は、徐々に進行するのを防ぐことができませんので、今後は更なる病気進行と共に、更に色々と対応を考えていかねばならないでしょう。(まさ)