老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

身近な高齢者の死に思う

2016年11月29日 21時49分59秒 | 高齢化社会での生活・終括・社会保障など
 今日は神戸で叔母さんの葬儀があり参列しました。
昨年春に亡くなった私の叔父さんの奥さんなのですが、高齢化社会を象徴するような葬儀でした。

 叔父夫婦には子供がなく、叔父さんが亡くなってからは少し体の悪い叔母さんが、本人の身内や叔父さんの姪等に支えられながら一人で生活されていたのですが、先日自宅での転倒で骨折し入院され、その後肺炎と脳梗塞を併発され急逝されました。

 予想外のことで、回りもてんてこ舞いとなりましたが、幸い叔母さんの兄弟の方が近くに居られましたので、その内の弟さんが喪主になられ、無事に昨夜のお通夜と今日の葬儀などを取り仕切っていただきました。

 問題は、叔母さんはお気が強い方で叔父さんお遺品などは自分で片付けられる予定の様だったのですが、体が余り丈夫な方ではなかったので、その作業が進んでおらず、家の中は叔父さんがおられた時のままということです。

 金銭や不動産等はある程度法律通りに処理できるのかも知れませんが、思い出のある遺品の整理となればそうはいかないでしょうし、叔父は色々と趣味が多かっただけに遺品の種類と数が膨大で、今後の家の整理が大変な作業になりそうです。

 これは叔母さんの親族だけでなく、先になくなった叔父さんの親族も協力しなければ、どうにもならないと思います。

 私の家庭も夫婦の間には子どもが居ませんので、身につまされる葬儀でしたが、高齢者二人だけの家庭ではこのような事態がいつ起きるかも知れません。

 終活準備の大事さは良く言われていますが、周囲に迷惑を掛けないためにも少なくとも下記事項については、前もっての準備が大切なことを改めて感じました。
◆日頃から、家の中の片付けと、物を少なくするように心がける。
◆財産等の処理については、書類(出来れば公正証書で)で遺しておくこと。
◆どちらか一人だけの生活になった場合は、万一に備えて喪主になって頂ける方を選任しておき、下記について充分に打ち合わせておくこと。
出来れば他の人にも判り易いように、文書の形が遺すことが望ましいでしょう。
・遺品の、処分方法。
・遺骨や家にある仏壇・位牌の処分方法。
(まさ)