老いの途中で・・・

人生という“旅”は自分でゴールを設定できない旅。
“老い”を身近に感じつつ、近況や色々な思いを記します。

日本は「ブービー賞」と、「化石賞」を受賞しました

2016年11月24日 19時46分25秒 | その他
 10月9日付のブログで、日本がパリ協定の批准が遅れたため、11月7日からモロッコのマラケシュで開催されている第22回国連気候変動枠組み条約締約国会議(COP22)にはオブザーバーとしてしか参加できないことを書き込みましたが、この地球環境を守る一連の動きの中で、我が日本は栄えある賞を二つも獲得したようです。

◆先ずは、ブービー賞
ドイツの環境シンクタンク「ジャーマンウオッチ」が発表した、世界の主要58の国と地域の地球温暖化対策の評価では、我が国は最下位の原油産出国サウジアラビアと殆ど変らない評価で、堂々のブービー賞に輝いたようです。
これは、再生可能エネルギーが増加していることは評価されたものの、原発頼みの削減に固執したため、原発の稼働率低下で、二酸化炭素排出が多い石油石炭発電の比率が増えたことが要因です。

◆もう一つは、化石賞です
世界の環境保護団体が組織する「気候行動ネットワーク」は、地球温暖化対策の前進を妨げている国に贈る「化石賞」に日本を選んだようです。
「パリ協定」を批准しながら、二酸化炭素排出が多い石炭に依存し、石炭火力発電技術の海外輸出に積極的な矛盾した行動が理由のようです。


 何れにせよ、この不名誉な賞は、原発に余りにも依存し過ぎて、再生可能エネルギーの活用に努力をしてこなかったツケといえるでしょう。

 日本での原発推進の危険性を身を持って経験した以上、日本は地球温暖化対策の為には、原発依存を諦めて再生可能エネルギーへの切り替えしか方法がない事は明らかです。
この移行期間中に、石油石炭に頼らざるを得ないのなら、二酸化炭素の発生を少しでも抑える技術開発に国を挙げて取り組み、さらにその技術を世界に展開させて、地球全体の温暖化対策に貢献することが必要でしょう。

 原発の安全対策や事故処理に莫大な費用が掛っていることを考えれば、上記の技術開発に関する前向きな費用投下など知れているでしょう。(まさ)