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愉快痛快!言葉遊び満載!『パンク侍、斬られて候』by町田康

2020年02月08日 | 小説レビュー
『パンク侍、斬られて候』by町田康

~江戸時代、ある晴天の日、街道沿いの茶店に腰かけていた浪人は、そこにいた、盲目の娘を連れた巡礼の老人を、抜く手も見せずに太刀を振りかざし、ずば、と切り捨てた。
居合わせた藩士に理由を問われたその浪人・掛十之進は、かの老人が「腹ふり党」の一員であり、この土地に恐るべき災厄をもたらすに違いないから事前にそれを防止した、と言うのだった…。
圧倒的な才能で描かれる諧謔と風刺に満ちた傑作時代小説。「BOOK」データベースより


大好きな町田康氏の時代小説作品です。時代小説ですが、レビュー等にも書いてあるとおり、現代語とサムライ言葉が交互に飛び出して、相変わらず『町田ワールド』全開です。言葉遊びがとっても面白いです。

今回はストーリーも秀逸で、起承転結がちゃんとしており、伏線も回収されます。クライマックスまでは良い展開で一気読みですが、最終決戦の場面を過ぎると、ちょっと収拾がつかなくなったのか?訳のわからん終幕を迎えます。

それにしても、充分読み応えのある作品となっており、楽しんでいただけるかなと思います。

ブログを書こうと思って『パンク侍』で検索したところ、なんと2018年6月に映画化されていました!(CMで見かけてような気もしますが、それほど大きな話題にならなかったので、興行的には不発だったのかも?)



原作 - 町田康
監督 - 石井岳龍
脚本 - 宮藤官九郎
音楽 - 森俊之
主題歌 - セックス・ピストルズ「アナーキー・イン・ザ・U.K.」(ユニバーサルミュージック)

ですよ

そしてキャストが、

掛十之進 - 綾野剛
ろん - 北川景子
黒和直仁 - 東出昌大
幕暮孫兵衛 - 染谷将太
茶山半郎 - 浅野忠信
大臼延珍/ナレーター - 永瀬正敏
真鍋五千郎 - 村上淳
江下レの魂次 - 渋川清彦
大浦主膳 - 國村隼
内藤帯刀 - 豊川悦司
ろんの父親 - 町田康



もう、凄い豪華でしょう!?観るしかないでしょ!と思って、アマゾンプライムで検索したところ、ラインナップに入っていませんでした

小説も映画も賛否両論(どちらかといえば『否』の方が多いかも)分かれる作品ですが、是非とも、一読・一見の価値ありですよ!

★★★☆3.5です。
コメント
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