「心ゆたかな暮らしを」  ~Shu’s Page

小説のレビュー、家族の出来事、趣味の事、スポーツ全般など、日々の出来事をつづりながら、一日一日を心豊かに過ごせれば・・・

サラッと淡白に『月の恋人』by道尾秀介

2019年08月08日 | 小説レビュー
~冷徹にビジネスを成功させる青年社長・葉月蓮介が、夜の上海で巡り合った女。
ありえない二人の物語は、美貌の中国人モデルや、部下の社員らを巻き込み予測不能の展開に…。
旬のエンターテインメント作家がフジテレビ月9ドラマのために書下ろした、話題沸騰の恋愛劇。「BOOK」データベースより


道尾秀介氏の作品にしては、とてもサラリとしています。

道尾作品の中には、ともすれば、読み手を選ぶ内容のものがあるのですが、これは誰が読んでも「いい話だったね」と思える良作です。

というのも、巻末にある、筆者のあとがきで語られているんですが、テレビ局の依頼によって、連続ドラマの原作として書かれた作品なのでなんですね。

どおりで、いつもの『道尾節』が鳴りを潜め、それなりに淡白な仕上がりになっているという訳ですな。

でも、しっかりと読ませてくれますし、エンディングも爽やかですし、北海道のお祖父ちゃんの語りもイカしてます!

読んで損はないと思いますよ。

★★★3つです。

快挙快挙!『おめでとう渋野日向子さん!』

2019年08月06日 | ゴルフ
『渋野日向子がメジャー初出場で初優勝 日本勢42年ぶりの制覇』

これは、本当にスゴいことですよ!

なんせ、日本人女子ゴルファーでは、樋口久子さん以来の42年ぶりなんですからね!

初日に好調な滑り出しをしたところから、「続くかなぁ?あとになればなるほどプレッシャーが・・・(-_-;)」と思っていたんですがね(^_^;)

そんな我々の心配をよそに、駄菓子の『タラタラしてんじゃね~よ(甥っ子の大好物(^_^;))』をパクつきながら、笑顔のラウンドでした!

こんな調子なら、あと2、3回はメジャーを勝ってもおかしくないですよね!

スゴいシンデレラヒロインが誕生したものです\(^o^)/

捻りが足りず『転生』by貫井徳郎

2019年08月05日 | 小説レビュー
~自分に移植された心臓は、ドナーの記憶を持っているのか?
移植手術を受けた大学生の和泉は、これまでとは違ってきた自分の趣味や嗜好に戸惑う。
突然夢に現れた恵梨子という見知らぬ女性の存在も気にかかりながら心惹かれてゆく。
やがて和泉は夢の記憶だけを頼りに、タブーであるドナーの家族との接触を図り、恐るべき近代医学の闇に直面する。「BOOK」データベースより)


主人公が大学生ということで、言葉や発想が少し子どもじみている感があります。

とても深刻でシリアスな話であってもいいはずなんですが、主人公や母親が、あまりに淡々としているので、とても軽い感じが全体に漂っています。

真相にたどり着く過程も何だかあっさりとした感じで、盛り上がりにも欠けます(-_-;)

大好きな貫井さんの作品なので「もう少し、捻りが欲しかったなぁ~」というのが、正直な感想です。

★★☆2.5です。