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小説のレビュー、家族の出来事、趣味の事、スポーツ全般など、日々の出来事をつづりながら、一日一日を心豊かに過ごせれば・・・

捻りが足りず『転生』by貫井徳郎

2019年08月05日 | 小説レビュー
~自分に移植された心臓は、ドナーの記憶を持っているのか?
移植手術を受けた大学生の和泉は、これまでとは違ってきた自分の趣味や嗜好に戸惑う。
突然夢に現れた恵梨子という見知らぬ女性の存在も気にかかりながら心惹かれてゆく。
やがて和泉は夢の記憶だけを頼りに、タブーであるドナーの家族との接触を図り、恐るべき近代医学の闇に直面する。「BOOK」データベースより)


主人公が大学生ということで、言葉や発想が少し子どもじみている感があります。

とても深刻でシリアスな話であってもいいはずなんですが、主人公や母親が、あまりに淡々としているので、とても軽い感じが全体に漂っています。

真相にたどり着く過程も何だかあっさりとした感じで、盛り上がりにも欠けます(-_-;)

大好きな貫井さんの作品なので「もう少し、捻りが欲しかったなぁ~」というのが、正直な感想です。

★★☆2.5です。