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かつての花形も年をとればただの人というケースも多い・・・

2013年06月22日 | Weblog
かつての花形も年をとればただの人というケースも多い・・・
「老いてこそ人生」石原慎太郎著より。

筆者が感心したのは、かつての西鉄ライオンズの大投手稲尾和久(故人)だった。若い人にはほとんど聞いたことさえない名前だろうが、西鉄ライオンズ(今の西武)の黄金時代を築いた一人でもある。

彼は連日の登板酷使にもたえて、年間42勝も上げたことがあった。しかしそんな厳しい使い方をされて選手としての寿命は短かった。一般的にはいくら現役時代に一流として活躍しても、年をとったらただの人になってしまうようだ。

ところが、石原氏によれば稲尾の場合は、年齢に応じた成熟をとげて、野球以外の局面でも人の心を捉える魅力を育み培っているのにしみじみ心を打たれたと語っていた。今なら桑田氏がさまざまな方面で歓迎されているのも似たようなものだろう。

若い頃強い、素晴らしい肉体を誇ったことのある人間ほど、それが衰えた時にかつての肉体への郷愁に襲われるものらしい。だからむしろ、別の主題を人生の中で見つけることが大切だというようなことを述べていた。

いくら過去の栄光を思い出したところで、現在は変わるわけではない。むしろ、今何ができるか、自分にとって価値があることなどんなことかを見つけて有意義に過ごさねばと感じた次第。