ちょっとマンネリですが・・・

ダラダラ過ごしている毎日のことあれこれ・・・・

麻薬中毒的なケータイ依存症。

2009年09月23日 | Weblog
「壊れる日本人」柳田邦男著より。

つまりケータイなしではほとんど生きられないくらいな状態を指すのだろう。いったんこの便利さを味わってしまうと、それがなくなると実に不便に感じるという意味では、いま使用している誰もがケータイ中毒になっているのかもしれない。

ある大学では夏季に短期留学制度で学生をアメリカの大学に行かせていた。ところがその大学ではケータイ電話の使用が禁じられていたという。すると学生たちは、いつも何かが満たされないでいるような、不思議な不安定感にとらわれたらしい。

なかには気持ちが落ち着かなくて、日が経つうちに、焦燥感さえいだくようになった学生もいたらしい。そして、ケータイがない生活に慣れるまでに二週間もかかったという。周りのみんなが同様に使わなければ、ある程度安心感もあるのだろうか。

また同時に重要な変化が起きたのだった。学生たちはケータイが使えないので、だんだんと物事を自分でゆっくりと考えるようになってきたのだった。きっとそれまでは、わずかな不安でも自分で深く考えることもなしに、ケータイで誰かに相談して結論を求めていたのだろう。

そうそう、この本のサブタイトルは“ケータイ・ネット依存症への告別”となっていた。時にはそれら(ケータイやネット)を忘れることで、なにか新しい気分になれるかも。