素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

日の入りが一番早い

2023年12月05日 | 日記
 昨日の日の入りは16:46:59.。今日と明日は16:46:57、そして明後日7日が16:46:58となるので、今日以降は数秒づつではあるが日の入りが遅くなってくる。22日の冬至までは昼の長さは短くなっていくが日の暮れるのが遅くなっていくと思うだけで毎年のことだが心がウキウキしてくる。

 岡田憲治さんの「教室を生きのびる政治学」(晶文社)を読み終えた。私が一番心に響いたページと問われたら「ほんとうの自立の意味」を書かれたページである。抜粋しておく

 「・・・人生において大人になるためのひとつの大きな目安として「自分でいろいろなんとかできるようになる」ことは大切なことだ。子どもの教育の目的は、金をたくさん稼げる人をつくることでも、いい学校に行ける子どもを製造することでもなく、「勇気と覚悟をもって自分で考えて決断できる頻度の高い人間」を社会に送り出すことだからだ。
 でもそれは、「すべてを自分で抱え込んで処理できる人間になること」と同じではない。そんな人間には、この巨大んあ世界においては誰もなれないからだ。大切なのは、「誰にも迷惑をかけない人間になること」ではなく、自分の非力と未熟と無力をきちんと受け入れて、その上で「他者に適切に助けを求める決断のできる人間」になることであって、自立した人間とは、きちんと依存することを自分で決められる人間のことなのだ。それができないと、逆に助けを求めてくる、自分と同じ弱くて小さな人間への想像力を働かせづらくなるからだ。」


 その時一緒に買った「日本人のための議論と対話の教科書~「ベタ正義感」より「メタ正義感」で立ち向かえ~(倉本圭造著・ワニブックス「PLUS]新書)を興味深く読んでいる。20代の頃からずっと抱き続けてきたモヤモヤ感が晴れる思いがしている。
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