素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

♦アルカスギャラリーコンサート♦♫・*:..心彩るインドの響き♪゜・*:.。. ・♪へ

2015年02月25日 | 日記
 アルカスホール(寝屋川市立地域交流センター)のギャラリーコンサートのチケットプレゼントが当たった。田中峰彦さんのシタールと田中りこさんのタブラによるインド音楽である。生まれて初めての経験である。

 寝屋川市民会館の駐車場に車を置いて、10分余り歩いてアルカスホールへ行った。途中、アヤメのような花が咲いているのを見つけた。不思議そうにしていると妻が「これはチリアヤメやで」と教えてくれた。その時は「散りアヤメ」と思ったが帰ってから調べてみると国名のようである。花図鑑に『花径2~3センチのブルーの花をつける。 花びらも萼も3枚である。 一日花だが、次々と花を咲かせる。原産地はチリ、アルゼンチン』とあったからだ。
 アルカスホールに向かう道は長い間、工事をしていたが、久しぶりに見ると随分進んでいて想像以上にゆったりとしたいい道になっている。年度末をにらんでさいごの追い込みという感じだった。完成すると寝屋川市駅から外環・八尾街道へ抜けるメイン道路となり、駅周辺の印象がグッと良くなること間違いなし。

   ギャラリーには100人余りの観客。最初は♪ベンガル地方の民謡♪初めて見る楽器とその音色に惹きつけられる。

 演奏後、それぞれの楽器について解説をしてもらった。シタールは北インド発祥の弦楽器だが、ペルシャ語のセタール(=三弦)が語源である。20本の弦のうち4本がメロディー演奏用の主弦、3本が「チカリ」という調子をとる役目の弦、残り13本は「共鳴弦」で、主弦の響きに共鳴して独特のうなりをだす。これがある場合とない場合を実際に弾き比べてくださったのでよくわかった。

 タブラは木製の小さい太鼓と金属製の大きい太鼓のセットで、ヤギの皮が張られていて表面には鉄粉をでんぷんで練ったものが円状に塗り込められている。たたき方で実に豊かな音色が出る。「ことば」を「音」に変換して練習していくという話と実演は私のみならず会場の多くの人が興味を持った。演奏終了後に片付けを始めた田中りこさんのまわりに集まり質問していた。
 曲によってシタールもタブラもその都度チューニングをして音を調整していくので時間がゆったり流れる。森本哲郎さんが書かれていたインドの情景が思い浮かんできた。インド映画も長時間だが演奏会も長いと話されていた。
 2曲目は、マハトマ・ガンディーの愛唱歌としても知られている♪ラグパティ♪あらゆる民族や宗教を越えて、すべての人々が祝福されることを歌っていると解説された。祈りの静けさと願いの力強さが溶け合った感じであった。

 最後の曲♪チャンドラ・コーシキ♪は北インドの古典音楽で「月の旋律」という意味である。北インドの古典音楽はインド・ムガール朝の宮廷音楽として発展したものだが、季節や一日の時間帯など自然の流れとかかわりの深い音楽で「春」「雨」「夜明け」「月」などをイメージするメロディーが多くある。演奏者は伝統的な音楽のルールにもとづきながら即興的に演奏を展開していくそうである。即興性を楽しむというのはジャズ演奏にもつながるものがある。演奏の前に田中峰彦さんは、離れ離れになっている二人が、深夜、月を眺めながらお互いの事を思いやるといった光景をイメージしながら聞いてくださいと話した。15分あまり何とも言えぬ甘美な世界にいざなってもらった。

 お二人のものではないが、一番演奏会の感じに近かったものをYouTubeから

ラーガヤマン
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 黄沙で春を感じるアア嫌だ | トップ | 野鳥のMさんへ宿題を渡す »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日記」カテゴリの最新記事