素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

公立高校の募集人員発表

2009年11月21日 | 日記
 今朝、10年度公立高校募集人員が紙上に発表されている。去年の今頃は3年生の担任としてこの数字を眺め、最後の詰めの進路相談に入っていった。と考えると時の流れは早い。経済的な理由から公立志向が高まる中、私立専願への変更や私立の併願校の変更など現実の壁に思い悩むのがこの1ヶ月である。

 同じ紙面に、府高野連が来春のセンバツ21世紀枠に交野高校を推薦したという記事もあった。去年担任した生徒の中に野球少年がいた。経済的なことや、自分の成績などをにらみながらどの高校を選択するのがベストか、よく話し合った。私立の場合は指導者が固定されある程度予測がたてやすいが、公立の場合は中学同様クラブ顧問で人員配当はないので、指導者によるしっかりした活動ができるかどうかは定かではない。最終的に2人は交野高校を選び合格した。その後2人がどうしているかについてはわからないが、決める段階で、近隣の公立高校でしっかりした活動をしているのは交野高だろうというアドバイスはまちがっていなかったと安心した。

 担任として進路相談にかかわる時、34人いれば34通りの事情、思い、夢などがある。それらを一つひとつ受け留めながら、現実の制約の中で着地点をみつけていく作業は骨が折れる。「夢ばっかり追っていてもだめだ。」と言わなければいけないかと思えば「もっと夢をもとうよ」とも言っている。「もっとしっかり勉強せんかい」とハッパをかけてるかと思えば、「もうそんなにがんばらなくても、リラックス リラックス」となだめていたりと個々の置かれた立場、状況によって正反対のことをコロリと言わなければならないのが教師である。

 人生に挫折はつきもの。どの時点でそれを味わうかはわからない。3月までの4ヶ月、生徒にとっても教師にとってもしんどい日々が続く。

 
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