素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

「ハンナ・アーレント」

2015年03月09日 | 日記
 今日は大荒れの天気になるとの予報があったので移動には車を使った。枚方に向かう時、渋滞気味でスムーズに走ることができなかった。気を紛らわすためにラジオのスイッチを入れた。ちょうどラジオ関西に周波数があった。「桂春蝶のバタフライエフェクト」を放送していた。桂春蝶もチェックを入れている噺家の一人なのでそのまま聴くことにした。

 その中で春蝶さんが今取り組んでいる3つのテーマのうちの1つを披露してくれた。哲学者ハンナ・アーレントの自伝を噺にまとめたいというものだった。私のアンテナにはまったくひかかっていなかった人物なので興味深く聴かせてもらった。なかなか骨太な内容で聞き応えがあった。私の引き出しに新たに『ハンナ・アーレント』が入った。

 映画のDVDも出ているということだったので家に帰ってから調べてみた。
NHK視点・論点で2014年6月25日に放送されたフェリス女学院大学教授矢野久美子さんの『ハンナ・アーレントと”悪の凡庸さ”』(←クリック) という話が春蝶さんの話と重なる部分も多く、現代における意義というものをあらためて考えさせられた。

 戦後70年を節目に内外ともに新しい局面を迎えつつある。これからの30年間、決して安穏な道でないことは確かである。「思考の停止にならない」ことを肝に銘じた。

 ハンナ・アーレントの言葉も味わい深い 
・権力は人びとの承認を得て成立するもの。権力が必要とするのは正当性。
・暴力は権力が危うくなると現れてくる
・最も急進的な革命家も、ひとたび革命が起こるや、たちまち保守主義者に化けてしまう
・嫌いな人の真実よりも、好きな人の嘘がいい
 
コメント
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