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素浪人旅日記

2009年3月31日に35年の教師生活を終え、無職の身となって歩む毎日の中で、心に浮かぶさまざまなことを綴っていきたい。

暑さを甘く見てしまいました。

2013年08月20日 | 日記
 猛暑日が連続しているといっても、午前中はかなり過ごしやすさを感じるようになっていた。猛暑だと思うのは正午過ぎから、特に14時から16時にかけてが厳しい。

 盆の期間を含め1週間ほどトレーニングをやすんでいたので土、日、月とジムで調整をしながらのトレーニングを重ねてきた。まずまずのコンディションになったので新・10kmコースを久々に走ってみようと思い立った。普通は午後からの時間帯を選ぶが、最近の様子から午前の方がましだろうと考え9時30分に家の前を出発した。

 慎重に走り始めたが思いのほか体も軽く、暑さも感じなかった。最初の1kmを6分で通過した。軽く走ったつもりでも時速10kmのペースだったので欲が出た。下りを利用してペースアップをしていった。

 寝屋川公園の周回路に入ると日差しも強まり、気温も高くなってきた。8kmぐらいまでは何とかペースを維持したが寝屋川公園を出て帰路についた途端、直射日光に襲われ急速にスタミナを奪われた。残り2kmの長かったこと。温度のほうも急速に上がり、最悪の条件となった。

 高温多湿。上り坂。直射日光。前半の飛ばし過ぎによるスタミナ切れ。「こんなところで熱中症にでもなって倒れたら恥ずかしいな」と思いつつ何とか家まで帰り着くことができた。1時間15分36秒。思いっきり水のシャワーを浴び体を冷やした。1日分のエネルギーを使い果たした感じで、何もする気が起らず無為に過ごす。

 「無理しちゃダメですよ」と私の思考・行動パターンをかなり見抜いている方からも釘を刺されていたが、その通りになってしまったことが悔しい。まだまだ未熟者である。

 つれづれにまかせて手に取った「方丈記」の30段の一節にこうあった。
「・・・・もし、念仏ものうく、読経まめならぬ時は、みづから休み、みづから怠る。さまたぐる人もなく、また、恥づべき人もなし。ことさらに、無言をせざれども、独り居れば、口業を修めつべし。必ず禁戒を守るとしもなくとも、境界なければ、何につけてか破らん。・・・」(もし念仏に身が入らず、読経に心が集中できないときは、自分で勝手に念仏を止めるし、平気で読経を怠ける。それを注意する人もいなければ、怠惰を恥ずかしく思うような相手もいない。意識して無言の行をしているわけではないが、独り住まいで話し相手もいないから、口が災いを招く罪は犯さないですむというもの。また、仏道修行の戒めを絶対に守ると意気込まなくてもいい。戒めを破るような環境にいないのだから、何によって破ろうか、破るにもきっかけがない。・・・」(武田友宏編「方丈記(全)・角川ソフィア文庫)
 何となく肩の力が抜けた。「ほどほどにということ」を忘れてはいけない。とあらためて肝に銘ずる。 
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