日蓮正宗 正林寺 掲示板

法華講正林寺支部 正林編集部

修行の基本は勤行唱題

2005-02-01 | 御住職指導

正林寺御住職指導(H17.2月 第13号)

 日蓮正宗の修行は御本尊様への勤行唱題です。勤行の時に読誦するお経について日蓮大聖人様は『月水御書』に、
「殊に二十八品の中に勝れてめでたきは方便品と寿量品にて侍り。余品は皆枝葉にて候なり。されば常の御所作には、方便品の長行と寿量品の長行とを習ひ読ませ給ひ候へ。(中 略)自然に余品はよみ候はねども備はり候なり。」(御書三〇三)

と御教示であります。勤行では法華経の方便品第二と如来寿量品第十六を読誦することが日蓮正宗の修行の基本です。

 勤行は長行もしっかり読誦することが大切です。「勤行」とは、その字のとおり、「行を勤める」ことであり、また「勤め行う」ことでもあります。毎日、朝夕五座三座の勤行を真心込めて、たゆまず実践することによって、成仏という、真の幸福境界に到達することができます。

 日蓮正宗では、古来、五座三座の勤行が行われてきたことは、日寛上人の享保四年二月十六日付『福原式冶状』に、
「五座三座の格式相守るべし」(日寛上人全伝)

と明らかに御教示です。五座三座を行わない修行は正しい勤行ではありません。

 日寛上人は『当流行事抄』に、
「但我が富山のみ蓮祖所立の門流なり、故に開山已来化儀・化法四百余年全く蓮師の如し、故に朝暮の勤行は但両品に限るなり。」(六巻抄一九三)

と仰せのように日蓮正宗では日蓮大聖人以来の正しい教えのもとに朝夕の勤行が行われ、これからも続けられます。

 正しい勤行を行うことで御本尊様から有り難い智慧を頂き、私生活の迷いや悩みがスムーズに解決していきます。更に弛まぬ勤行唱題により心の垢や汚れが綺麗に流され、成仏と六根清浄の功徳を御本尊様から賜ることができます。

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