現代的なコンクリートの校舎が建ち並ぶ岐阜工業高校の正門を入ってすぐ右側、木立に囲まれた一角に木造下見板貼りの洋風建築が建っています。
旧岐阜工業試験場の本館で、元々は地元の繊維産業振興の目的で設置されましたが、昭和47年試験場は移転され、敷地は隣接する岐阜工業高校へ移管されました。
試験場は取り壊されましたが、本館の一部は、明治~昭和初期にかけて隆盛を極めた岐阜県の繊維産業を偲ぶ記念館として遺され、現在も技工記念館として大切に保存されています。
◆技工記念館(旧岐阜県工業試験場)/岐阜県羽島郡笠松町常磐町1700
竣工:昭和4年(1929)
構造:木造2階建
撮影:2012/05/05
※国登録有形文化財・近代化産業遺産
■旧本館正面(南側)~1階部分外壁は下見板張り、2階部分はモルタル塗りにして変化をつける
正面玄関車寄の上部の壁を屋根の上まで立ち上げ、門柱のようなデザインにして装飾を施しています
■旧本館東側~東玄関上部の出窓の意匠が見所
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