かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

兼山歴史民俗資料館/旧兼山小学校(岐阜県可児市)

2013-07-10 | 中濃の近代建築

八百津町から木曽川沿いの県道を美濃加茂市方面へ向かうと、、途中に可児市兼山町があります。
兼山町は対岸の八百津町とともに、木曽川水運の港町として古くから栄えた町で、現在兼山歴史民族資料館として使われている旧兼山小学校は明治18年に建てられました。
建物は木造3階建て、建設費は2千円(現在では2億円)という当時としても破格の規模で建造されました。
木曽川に沿った地形の関係で、道路側は2階、川側は3階という珍しい「懸造形式」を採用、玄関を中央に設け1階は職員室と事務室、2階は教室と講堂、地階は雨天体操場を備えた近代的な造りになっています。

※資料館内部はHPでご覧になれます→http://www.city.kani.gifu.jp/gakushuu/bunsin/rekimin/ 
 

◆兼山歴史民俗資料館(旧兼山小学校)/岐阜県可児市兼山674-1
 竣工:明治18年(1885)
 構造:木造3階建
 撮影:2013/05/03
 

■建物正面~入母屋屋根、桟瓦葺、白壁造の伝統的な木造建築ですが、玄関を中央にした左右対称の外観は学校建築の特徴。



■建物裏側~木曽川に向かって傾斜地になっているため川側は3階建てになっています



■千鳥破風の立派な正面玄関





■玄関脇の説明看板には「現存最古の木造3階建て小学校」とあります
     


■資料館の前に、近くにあった吊り橋の兼山橋(T12)の遺構が保存されています
  



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