かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

松坂市文化財センター/旧カネボウ綿糸松阪工場綿糸倉庫(三重県松阪市)

2015-05-13 | 三重の近代建築

今年も5月の連休は毎年恒例のJR東海「青空フリーパス」で、まち歩き&建築探訪に出かけました。
今回は三重県の津~松阪を中心にしたエリアを一日かけてめぐったのですが、この地域は旧伊勢街道沿いに古い町並みが残っていて、近代建築のグレードも高く、かなりディープなまち歩きと近代建築探訪が楽しめました。

まずはJR紀勢本線松阪駅を下車、阪内川沿いを西へ向かい松阪市文化センターを訪ねました。
新松阪大橋を越えると右手に緑に囲まれた公園が見えてきます。松阪市文化センターは公園の南西角道路沿いに建つ赤レンガ造の細長い建物で、倉庫として使われていた当時の外観を良く残しています。

建物は大正12年に設立された旧鐘淵紡績松阪支店(その後改称等により旧カネボウ綿糸松阪工場、平成5年4月操業停止)の原綿製品倉庫として建設されたもので、イギリス積みレンガ造の平屋建て切妻造。
平成8年10月に大規模な修復工事を行い、レンガで4室に仕切られた内部構造や正面に残っていた庇などはそのまま残し、文化財センターのはにわ館(展示室)、ギャラリー(第1~第3)、収蔵庫として保存・活用されています。


■道路側外観







■イギリス積みの赤レンガ壁が美しい景観をつくりだしています



■公園側外観





■登録文化財のプレートが掲げられた第1ギャラリー入口
 


◆松阪市文化財センター(旧カネボウ綿糸松阪工場綿糸倉庫)/三重県松阪市外五曲町1
 竣工:大正12年(1923)
 構造:煉瓦造平屋建
 撮影:2015/05/03
 ※国登録有形文化財 



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