小牧市建築散歩~その2
小牧城のそびえる小牧山のすぐ東側に位置する愛知県立小牧高等学校(旧制小牧中学)に現在も戦前の講堂が残っています。
建物は鉄筋コンクリート造ですが、コンクリートの庇の上に瓦葺きの大屋根を載せているのが時代を感じさせます。
外観デザインはシンプルですが、随所に戦前の昭和モダンな幾何学的装飾やモチーフが見られ、現代建築とは一味違った細部の意匠が楽しめます。
小牧高校の前身は大正13年に開校された旧制愛知県立小牧中学校ですが、愛知県内の県立旧制中学のRC造建築としては、瑞陵高校と津島高校、西尾高校の講堂が現存しています。
◆愛知県立小牧高等学校旧講堂(旧制愛知県立小牧中学校講堂)/小牧市小牧1丁目
竣工:昭和4年(1929)
設計:愛知県建築部営繕課
施工:秋田義工
構造:RC造平屋
撮影:2011/02/27
建物北側正面玄関
奥の白いドアは控え室入り口、その隣が講堂出入り口になっている
控え室の台形の窓~特注の真新しいサッシに交換
建物東側~コンクリートの庇の上に寄棟の大屋根が架かる
東側出入り口の上にあるアールデコ風の装飾
建物南側~東西に2つの出入り口
建物南側の窓と出入り口~上部にキャタピラーの様な凸凹の帯飾りが廻る
建物西側~右側の出っ張った部分が控え室
「愛知県内の県立旧制中学のRC造建築としては、津島高校(旧制第三中学校)と西尾高校(旧制西尾中学校)の講堂が現存しています。」
→瑞陵高校感喜堂もRC造建築ですので、追加していただけますと幸いです。
早速追加させていただきます。
これからも近代建築に関する情報がありましたら、よろしくお願いいたします。