かどの煙草屋までの旅 

路上散策で見つけた気になるものたち…
ちょっと昔の近代の風景に心惹かれます

旧大浜警察署(愛知県碧南市)

2009-03-18 | 西三河の近代建築

 春の陽ざしに誘われて、3月15日に碧南と知立の近代建築を訪ねました。

名鉄三河線の終点碧南駅で降り、大浜港を目指します。大浜港を望む大浜地区は、古くから漁港の町として栄え、現在も細い路地に板塀の続く古い町並が残っています。大浜港に近い堀川沿いに建つ旧大浜警察署は、大正13年竣工の鉄筋コンクリート建築で、玄関脇の八角形の塔屋が目を引きます。当時流行のセセッション様式を取り入れたデザインで、刈谷を中心に活躍した大中肇の設計と言われています。
現在は町の拠点施設として再活用されるためのリニューアル工事中で、外観も新しく塗り直されていました。




●建物全景 
 八角形の塔が大正時代のレトロな雰囲気を今に伝えます。
 左端に見える石柱にはバロメートル(気圧計)が埋め込まれています。




●漁に出る船が利用した、石柱に埋め込まれたバロメートル(気圧計)
 



●塔は潮見台とも呼ばれ、当初は火の見櫓としても利用されました。




●建物裏手(東面)には新たに庭も造られ整備が進んでいます。




●玄関脇には「大濱警察署」と刻まれた白い石のプレートが埋め込まれています。
 幾何学模様をモチーフにしたデザインは、大正から昭和初に流行したセセッションの影響がうかがえます。
 


 



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