
西尾建築散歩 その7~旧上横須賀郵便局
名鉄西尾線上横須賀駅の西100mほどの所に昭和元年に建てられた旧上横須賀郵便局が残っています。
木造下見板張2階建、本瓦葺の入り母屋づくりの和風の建物ですが、窓、玄関廻りは洋風意匠を取り入れています。
正面に玄関が二つ並んでおり、その間の小さな前庭を囲う鉄製のフェンスと扉に施された、当時の逓信省の〒マークを入れたアイアンワークが見所です。
◆旧上横須賀郵便局/愛知県西尾市吉良町上横須賀宮前74
竣工:昭和1年(1926)
構造:木造2階建
撮影:2011/09/25
地方の郵便局としてはかなり大きな建物で、玄関が二つあるのは郵便局用と住居用でしょうか
鉄製のフェンスの上に小さな〇に〒マークの飾りが付いています
こちらは門扉に大型の〒マーク
私はかつてここで郵便局長をしていた者の孫(7人中6人目)です
1998年に祖父が亡くなり、2012年に祖母が亡くなった事でこの建物は翌年に取り壊され、現在は土地の半分がどなたかの家になり半分は駐車場になっています
小説に出てくる建物のモデルにもなっているので資料館みたいな物として残しても良いのでは?と提案したのですが、全く聞いてもらえず子供4人(長男である祖父の子供)で勝手に決めてしまいました
遺産や形見もどうなったかは不明です
もうこの建物はありませんが吉良町は良い所ですのでまたぜひいらして下さい
Twitterをやっております
@milkybambi8787
旧郵便局の建物が取り壊されたとのこと、本当に残念です。
今となっては、建物をこの目で見て記録できたのが幸いです。
おじいさんとおばあさんの思い出が詰まった郵便局は、これからも城乃さんの記憶のなかで、いつまでも生き続けます。