江戸東京たてもの園は、1993年江戸東京博物館の分館として、小金井市の旧武蔵野郷土館の敷地に建設されました。園内には都内に現存した江戸~戦後までの文化的価値の高い歴史的建造物が移築復元され、後世に伝える文化遺産として保存展示されています。
今回は園内の洋風の近代建築を中心にご紹介します。
■常盤台写真場/昭和12年(1937)築/板橋区常盤台1丁目
郊外住宅地の常盤台に建てられた写真館で、外観は装飾を排除し直線を基調としたインターナショナル・スタイル。
建物かどのアールと英語で書かれた「TOKIWADAI PHOTO STUDIO」の屋号がモダンな感じです。
■縦長の窓と階段の円形にくりぬかれた壁が昭和のモダニズムを醸し出しています。
■戦前の写真館はスタジオの安定した照度を得るため、北側に大きな窓を配置しているのが特徴。
撮影:2017/08/12
■高田小熊写真館/明治41年(1908)頃/愛知県犬山市明治村内
こちらも屋根に大きな採光用の窓が設けられています。
建物外観は明治末~大正期の洋館造りで、モダンな昭和の常盤台写真場と比べると華やかな印象。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます